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2025年4月4日:今日のITニュースヘッドライン

2025年4月4日:今日のITニュースヘッドライン

今日のITニュース (2025年4月4日):生成AIの進化止まらず、Ivantiに新たな脆弱性、大手IT企業の動向

2025年4月4日現在、IT業界では人工知能(AI)の急速な進化と社会実装、新たなサイバーセキュリティの脅威、そして大手テクノロジー企業の戦略的な動きが注目されています。以下に主要なニュースをまとめました。

1. AI - 進化と応用の加速

  • 市場拡大と投資:
    • 矢野経済研究所の調査によると、人手不足や生成AIの普及を背景に、国内のコールセンター向けAIサービス市場が年率30%超で拡大すると予測されています。
    • ガートナー社の調査では、世界の生成AIへの支出は2025年に76.4%増となる見込みで、AI機能搭載デバイスの普及がこれを後押しすると分析されています。IDC Japanの調査でも、国内外の企業がDXやAI推進のためのインフラ投資を優先していることが示されました。
  • 新モデル・新機能:
    • Google DeepMindが最新AIモデル「Gemini 2.5」を発表しました。
    • OpenAIはマルチモーダルモデルGPT-4oに新たな画像生成機能を統合しました。
    • Appleのパーソナルインテリジェンスシステム「Apple Intelligence」が日本語に対応し、iOS 18.4などで利用可能になると報じられています。
    • NVIDIAはエージェント型AIプラットフォーム構築のための「Llama Nemotron」リーズニングモデルを発表し、Alphabet/Googleとの大規模な協業も発表しています。
  • 多様な応用事例:
    • 日本航空(JAL)では、富士通とヘッドウォータースが開発したオンデバイス生成AIを活用し、客室乗務員のレポート作成を効率化しています。
    • NECと東京科学大学は、タブレットのLiDARを用いた非接触3次元計測で呼吸時の胸腹部の動きを可視化するAI技術を開発しました。
    • キヤノンメディカルシステムズは、AIによるノイズ低減技術を搭載したマンモグラフィ装置の販売を開始しました。
    • その他、AIを活用した設計支援システム(ロビンソン・コンサルティング)、アナログメーターの自動点検(ugo/LiLz)、顧客の声分析(日本IBM/東京海上日動あんしん生命)、通販サイトのAIモデル起用(アデランス)など、多岐にわたる分野でAIの導入が進んでいます。
    • カカクコムは全エンジニア500人にAIエディタ「Cursor」を導入しました。

2. サイバーセキュリティ:深刻な脆弱性と対策

  • 重大な脆弱性:
    • リモートアクセス製品「Ivanti Connect Secure (ICS)」などに、リモートコード実行(RCE)が可能となる新たな脆弱性(CVE-2025-22457)が発見されました。この脆弱性は既に3月中旬から悪用されている可能性が指摘されており、Ivantiは関連製品の利用者に対し、迅速なアップデートや対策を呼びかけています。 (Security NEXT)
  • その他の脅威と対策:
    • Appleは、既に悪用が確認されていたゼロデイ脆弱性に対応するため、旧型のiPhoneiPad向けにセキュリティアップデート(iOS/iPadOS 16.7.7など)をリリースしました。
    • キヤノン製プリンタードライバーにも脆弱性が見つかり、アップデートが推奨されています。
    • CMSa-blog cms」の脆弱性を悪用した攻撃が確認されており、注意が必要です。
    • クラウドストライクの「2025年版グローバル脅威レポート」では、生成AIを悪用したソーシャルエンジニアリングや国家支援型攻撃の増加などが報告されています。
  • セキュリティ対策の進化:
    • JC3(日本サイバー犯罪対策センター)は、ランサムウェアへの対処法を学べるカードゲームを無償公開しました。
    • IIJは、IoTボットネット「Mirai」亜種の解析ツールを無償公開しました。
    • CloudflareはAIアプリケーション向けのセキュリティ・制御ツール群「Cloudflare for AI」を発表しました。AIモデルへの攻撃に対応する動きも活発化しています。

3. 主要企業の動向と市場トレンド

  • ハードウェア・サービス:
    • Amazonは、低軌道衛星インターネット計画「Project Kuiper」の初の運用衛星打ち上げに向けて準備を進めています。
    • 任天堂の次世代機「Nintendo Switch 2」に関する価格設定や発売日、仕様、転売対策などの情報が注目を集めています。(一部は過去の情報の再掲の可能性あり)
    • AWSAmazon Web Services)は、全てのリージョンとアベイラビリティゾーンの地理情報を明示する方針を発表しました。
  • 企業戦略・課題:
    • WordPress.comなどを運営するAutomatticが約16%の人員削減を発表しました。
    • 米国の大手IT企業(Amazon, Google, Metaなど)で、DEI(多様性、公平性、包括性)に関するポリシーを見直す動きが出ています。
    • 米国や欧州では、AppleGoogleなどの巨大IT企業に対する独占禁止法の観点からの調査や規制強化の動きが続いています。
    • 著名ミュージシャンらが、AI開発者やIT企業に対し、AIによる権利侵害の停止を求める書簡を公開しました。
  • 技術トレンド:

まとめ

本日もAI技術の目覚ましい進展と、それに伴う応用事例の拡大が報じられました。一方で、Ivanti製品の新たな脆弱性のように、企業活動に深刻な影響を与えかねないセキュリティインシデントも発生しており、継続的な警戒と対策が不可欠です。大手IT企業を取り巻く環境も、規制当局の動きや社会からの要請などにより変化しており、今後の動向が注目されます。IT業界のニュースは日々急速に変化するため、引き続き最新情報の収集が重要です。