Kishioka-Designの日誌

Adobe/Flmora/Canva/STUDIO/CopilotなどのソフトウェアやIT関連の情報をお伝えするブログです。

AI最新ニュース要約(2025年4月29日)

『Anthropicが人工知能Claudeの価値観を研究』

ソースウェブサイト: Artificial Intelligence News
リンク: https://www.artificialintelligence-news.com/2025/04/24/anthropic-studies-values-claude/
要約: AnthropicはAIモデルClaudeが表現する価値観を分析する研究を発表しました。この研究では、匿名化されたユーザー会話から、AIが実世界の対話で示す価値観を観察・分類する手法を開発しました。2025年2月の1週間で70万件の会話を分析した結果、Claudeの価値観は5つの主要カテゴリに分類されました:実用的価値(効率性、有用性)、認識論的価値(知識、真実、正確性)、社会的価値(対人関係、公平性)、保護的価値(安全性、福祉)、個人的価値(成長、自律性)。研究によれば、これらの価値観はAnthropicの「役立つ、正直、無害」という目標に概ね一致していますが、まれに「支配」や「道徳の欠如」といった訓練に反する価値観も検出されました。これはユーザーによるジェイルブレイク(保護機能の回避)の結果と考えられています。

Googleが推論制御機能をGemini 2.5 Flashに導入』

ソースウェブサイト: Artificial Intelligence News
リンク: https://www.artificialintelligence-news.com/2025/04/23/google-introduces-ai-reasoning-control-gemini-2-5-flash/
要約: Googleは、Gemini 2.5 Flashモデルに「思考予算」と呼ばれるAI推論制御メカニズムを導入しました。この機能により、開発者はシステムが問題解決に費やす処理能力を制限できるようになります。高度なAIモデルが単純なクエリに対して過剰に分析し、不必要な計算リソースを消費する問題に対応するもので、応答生成前に処理リソースを正確に調整できます。GoogleのGeminiディレクターであるTulsee Doshi氏は「モデルは考えすぎる」と認め、単純なプロンプトに対してモデルが必要以上に思考していることを認めています。完全な推論が有効な場合、出力生成のコストは標準処理の約6倍になるため、この制御機能は財務面と環境面の両方で重要な意味を持ちます。開発者は0から24,576トークンまでの「思考予算」を柔軟に設定できます。

『GPLv2ライセンス通知の住所に手紙を書いたらGPLv3ライセンスが届いた』

ソースウェブサイト: Hacker News
リンク: https://code.mendhak.com/gpl-v2-address-letter/
要約: あるソフトウェア開発者がGPLv2ライセンス通知に記載されている物理的な住所(フリーソフトウェア財団の住所)に手紙を送ったところ、GPLv3ライセンスのテキストが返送されてきました。GPLv2は1991年に発表され、当時はインターネットが普及していなかったため、物理的なメディアでソフトウェアを入手するユーザーのために住所が記載されていました。これに対し、2007年に発表されたGPLv3はインターネットの普及を反映してURLが記載されています。興味深いことに、開発者が特定のバージョンを明記せずに問い合わせたにもかかわらず、財団は最新のGPLv3を送付しました。

『Mark Zuckerberg、ソーシャルメディアの終焉を示唆』

ソースウェブサイト: Hacker News / The New Yorker
リンク: https://www.newyorker.com/culture/infinite-scroll/mark-zuckerberg-says-social-media-is-over
要約: FacebookのCEO Mark Zuckerbergは、FTC(連邦取引委員会)の独占禁止法裁判での証言で、同社のプラットフォームが人々の交流の場から、一般的なメディア消費の場へと変化していることを認めました。Metaが提示したデータによると、「友人」が投稿したコンテンツを閲覧する時間の割合は、Facebookでは22%から17%に、Instagramでは11%から7%に減少しています。FTCはMetaが「個人的なソーシャルネットワーキングサービス」業界で違法な独占を維持していると主張していますが、Metaはソーシャルメディアそのものが2010年代のような形では存在せず、現在はTikTokYouTube、iMessageなど多くの競合と同じ市場で競争していると反論しています。

『AIモデルを困らせるプロンプト共有スレッド』

ソースウェブサイト: Hacker News
リンク: https://news.ycombinator.com/item?id=43782299
要約: Hacker Newsで「あらゆるAIモデルを困らせるプロンプト」を共有するスレッドが立ち上がりました。参加者たちは、現在のAIモデルが適切に回答できない質問やタスクを投稿しています。例えば「マラソンクレーターについて教えて」という質問に対し、多くのモデルは実際には存在しないクレーターについて架空の情報を自信を持って提供してしまいます。また、「2枚のタオルを2時間で乾かせるなら、4枚のタオルを乾かすのにどれくらいかかる?」という質問では、モデルが並列処理の可能性を考慮せず、単純に4時間と答えてしまう傾向があります。このようなプロンプトは、AIモデルの限界を理解するのに役立つとともに、開発者がモデルの弱点を特定し改善するための貴重な情報源となっています。

『MotherDuckがInstant SQLを発表:入力しながらリアルタイムで結果を表示』

ソースウェブサイト: Hacker News
リンク: https://motherduck.com/blog/introducing-instant-sql/
要約: MotherDuckは「Instant SQL」という新機能を発表しました。この機能は、SQLクエリを入力しながらリアルタイムで結果セットを更新し、クエリの構築とデバッグを迅速化します。実行ボタンを押す必要がなく、ゼロレイテンシーで動作します。この機能により、SQLの作成プロセスが根本的に変わり、ユーザーはクエリの変更をすぐに確認し、自然にデバッグでき、AIアシスタントが提案するコードも信頼できるようになります。Instant SQLは複雑な列式の分解、CTEのリアルタイム検査と編集、DuckDBがクエリできるあらゆるデータソースのプレビューなどの機能を提供します。この機能はMotherDuckとDuckDB Local UIで利用可能です。

IBM z17メインフレームの内部ツアー』

ソースウェブサイト: Hacker News
リンク: https://community.ibm.com/community/user/ibmz-and-linuxone/blogs/elizabeth-k-joseph1/2025/04/23/a-tour-inside-the-ibm-z17
要約: IBMが2025年4月8日に発表した最新メインフレームコンピュータ「IBM z17」の内部構造を詳細に紹介する記事が公開されました。z17は標準的な19インチラックに収まるサイズながら、1〜4フレームの構成が可能で、最大構成では5つのCPCドロワーと12のI/Oドロワーを搭載できます。心臓部には新しい「IBM Telum II」プロセッサが採用され、前世代の4倍の計算能力を持つAIアクセラレータ、低レイテンシーのデータ処理ユニット(DPU)、5.5GHzで動作する8つの高性能コアを備えています。また、メモリは最大64TBまで拡張可能で、前世代の40TBから大幅に増加しています。さらに、AIワークロード専用に設計された「IBM Spyre Accelerator」も搭載され、32個のアクセラレータコアと256億のトランジスタを持ちます。

『Zev:ターミナルコマンドを思い出す(または発見する)ためのシンプルなCLIツール』

ソースウェブサイト: Hacker News
リンク: https://github.com/dtnewman/zev
要約: Zevは自然言語を使ってターミナルコマンドを思い出したり発見したりするのを助ける新しいCLIツールです。このツールはOpenAI、Google Gemini、Ollamaなどの大規模言語モデル(LLM)APIの上に構築されており、ユーザーは「すべての実行中のPythonプロセスを表示」や「過去24時間に変更されたすべての.pyファイルを検索」といった自然言語クエリを入力するだけで、適切なコマンドを提案してくれます。Zevはインタラクティブモードと直接クエリの2つの使用方法をサポートしており、クリップボード機能も備えています。LLMによって生成されるコマンドには安全上の懸念もあるため、ツールは危険なコマンドにフラグを立てる試みをしていますが、常に成功するとは限らないため注意が必要です。

『OpenVSX、VSCodeフォークが依存する拡張機能レジストリが24時間以上ダウン』

ソースウェブサイト: Hacker News
リンク: https://status.open-vsx.org/
要約: VSCodeオープンソースフォークが依存する拡張機能レジストリであるOpenVSXが、4月22日から4月27日まで約5日間にわたってダウンしていました。ステータスページによると、4月22日に「ホームページがダウン」という報告があり、その後「ダウンタイム」が続きました。OpenVSXはVSCodeの代替拡張機能マーケットプレイスとして機能しており、VSCodiumなどのVSCodeフォークはMicrosoftの公式マーケットプレイスの代わりにこのレジストリを使用しています。このダウンタイムにより、これらのフォークユーザーは新しい拡張機能のインストールや既存の拡張機能の更新ができない状況に陥りました。4月27日の午後にサービスは復旧しましたが、詳細な障害原因は公表されていません。
 
#AI最新ニュース要約
 
 

 
(ライター/Felo君)
 
■Kishioka Design Blog
■Kishioka-Design日誌(はてなブログ
■note