Kishioka-Designの日誌

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サイバーセキュリティにおけるOSINTの活用と重要性

サイバーセキュリティにおけるOSINTの活用と重要性

はじめに

近年、サイバー攻撃の高度化と多様化に伴い、企業や組織は自らのセキュリティ体制を見直す必要性に迫られています。その中で注目されているのが OSINT(Open Source Intelligence)、すなわち「公開情報を活用したインテリジェンス」です。OSINTは、外部に公開されている情報を収集・分析することで、潜在的脆弱性や攻撃対象を特定する手法として、サイバーセキュリティ分野で広く利用されています。

OSINTとは何か?

OSINTは、政府機関、企業、個人が公開している情報を対象に、インターネット上で自由にアクセス可能なデータを収集・解析する調査手法です。これには以下のような情報が含まれます:

サイバーセキュリティにおけるOSINTの役割

サイバーセキュリティの観点から見ると、OSINTは主に以下の目的で活用されます:

1. 攻撃対象の列挙(Attack Surface Enumeration)

企業が管理する資産(ドメイン、IP、クラウドサービスなど)を洗い出すことで、攻撃者が狙う可能性のあるポイントを特定します。これにより、セキュリティ担当者は防御すべき範囲を明確にできます。

2. 脆弱性の発見

公開情報から、古いソフトウェアの使用や誤った設定、漏洩した認証情報などを発見することが可能です。たとえば、GitHubに誤ってAPIキーを公開してしまっているケースなどが該当します。

3. ソーシャルエンジニアリング対策

SNS上の社員の投稿から、内部の技術スタックや業務プロセスが漏れることがあります。これらの情報は、フィッシング攻撃やなりすましの材料となるため、OSINTによる監視が有効です。

OSINTツールと技術

OSINT調査には、以下のようなツールが活用されます:
これらのツールを組み合わせることで、効率的かつ網羅的な情報収集が可能になります。

まとめ

OSINTは、攻撃者が利用する情報源でもあり、同時に防御側が脆弱性を事前に発見するための強力な手段でもあります。企業は自らの公開情報を定期的に監査し、不要な情報の削除やアクセス制限を行うことで、攻撃対象領域を最小化することが求められます。
サイバーセキュリティにおけるOSINTの活用は、単なる情報収集にとどまらず、リスク管理とインシデント予防の中核を担う重要な戦略です。
 
 
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