今回は、After Effectsを使用して、シェイプ線の描画に合わせて文字が出現するアニメーションを作成する方法をご紹介します。このチュートリアルでは、マスクと「パスのトリミング」を活用したシンプルで洗練された演出を作成します。
完成イメージ
文字を囲むシェイプ線が描画されると同時に、文字が枠内に現れるアニメーションです。このような表現は、ローワーサードやタイトルデザインに最適です。
手順
1. コンポジションの作成
2. テキストとシェイプの作成
●テキストの作成
- 文字ツールを選択し、画面上をクリックして「AFTER EFFECTS(例)」と入力します。
- 文字パネルを開き、以下の設定を行います。
- フォント: 任意
- サイズ: 任意
- 塗り: 白色(#FFFFFF)
- 整列パネルを使用して、テキストをコンポジションの中央に配置します。
●シェイプの作成
- 長方形ツールを選択します。
- 塗り: なし
- 線: 白色(#FFFFFF)
- 線幅: 20px(任意)
- テキスト「AFTER EFFECTS」を囲むようにドラッグして、長方形の枠を描画します。
- 作成したシェイプレイヤーの名前を「ボックス」に変更します。
- 整列パネルを使用して、「ボックス」をコンポジションの中央に配置します。
●シェイプの線端設定
- タイムライン上で「ボックス」を選択し、検索ボックスに「線」と入力します。
- 「線」のプロパティ内にある「先端」を「突出」に設定します。
3. パスのトリミングを適用
- タイムラインで「ボックス」のコンテンツを選択します。
- 「追加▶」をクリックし、「パスのトリミング」を選択します。
- タイムラインのインジケーターを0秒に移動し、「パスのトリミング1」を展開します。
- 開始点のストップウォッチをONにし、数値を「100%」に設定します。
- インジケーターを2秒に移動し、開始点の数値を「0%」に変更します。
- 2つのキーフレームを選択し、「イージーイーズ」を適用します。
4. マスクの作成
●マスクの適用
- タイムラインで「AFTER EFFECTS」を選択します。
- 長方形ツールを使用して、「ボックス」のすぐ内側を目安にドラッグし、長方形のマスクを作成します。
●テキストのアニメーション設定
- タイムラインで「AFTER EFFECTS」を展開し、「テキスト」の右にある「アニメーター▶」をクリックします。
- 「位置」を選択します。
- インジケーターを2秒に移動し、「アニメーター」の位置のストップウォッチをONにします。
- インジケーターを0秒に戻し、Y座標を調整して「AFTER EFFECTS」の文字が枠の上方へ完全に隠れるように移動させます。
- 2つのキーフレームに「イージーイーズ」を適用します。
5. パスの描画方向を調整(必要に応じて)
- タイムラインで「ボックス」を選択し、検索ボックスに「パス」と入力します。
- 「長方形パス1」の「パスの方向反転」を使用して、パスの描画方向を時計回りまたは反時計回りに切り替えます。
まとめ
以上の手順で、シェイプ線の描画に合わせて文字が出現するアニメーションが完成します。このような演出は、シンプルながらも視覚的に魅力的で、さまざまなプロジェクトで活用できます。ぜひ試してみてください!
#AfterEffects
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