Kishioka-Designの日誌

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FIIO M21 – エントリークラスの常識を覆す高音質DA⁠⁠⁠P

FIIO M21 – エントリークラスの常識を覆す高音質DA⁠⁠⁠P

 
2025年6月に発売されたFIIOの新型DAP「M21」は、エントリークラスとは思えない完成度で、オーディオファンの間で大きな話題となっています。本記事では、M21の特徴、音質、使い勝手、そして前モデル「JM21」との比較を交えながら、その魅力を徹底解説します。

スペックと外観

SoC:Snapdragon 680
DACCirrus Logic CS43198 × 4基
アンプ:OPA1692追加搭載
RAM/ストレージ:4GB / 64GB
OS:カスタムAndroid 13
ディスプレイ:高解像度タッチパネル
価格:実売約53,900円(税込)
M21は、金属筐体による高級感ある仕上がりが特徴で、前モデルJM21のプラスチック筐体から大きく進化。厚みと重量はやや増したものの、手に持ったときの質感と所有欲をしっかり満たしてくれます 。

音質レビュー

◎ 全体的な音の傾向

FIIO M21の音質は、ナチュラルでありながら情報量が豊かという印象が強く、音楽のジャンルを問わず高い再現性を誇ります。CS43198 DACを4基搭載した構成により、音の分離感と定位の明瞭さが際立ち、特にバランス接続時には音場の広がりが一段と感じられます。

◎ 高域

高域は繊細で伸びやか。シンバルやストリングスの余韻が自然に消えていく様子が丁寧に描写され、刺さることなく耳に心地よく届きます。特にクラシックやジャズのようなアコースティック系の楽曲では、空気感やホールの響きまで感じ取れるほどの表現力があります。

◎ 中域

中域は厚みと温かみがあり、ボーカルやギターの存在感がしっかりと前に出てきます。男女問わずボーカルの質感がリアルで、息遣いやブレスのニュアンスまで感じ取れるのが印象的です。ポップスやバラードでは、感情のこもった歌声がより深く響きます。

◎ 低域

低域は深く沈み込み、かつ締まりがあるタイプ。ベースラインやキックドラムのアタック感がしっかりと伝わり、EDMやロックなどのリズム重視の楽曲でも迫力ある再生が可能です。ただし、過度に膨らむことはなく、全体のバランスを崩さない絶妙なチューニングが施されています。

◎ 音場・定位

音場は横にも縦にも広く、立体的な空間表現が得意です。ライブ音源やオーケストラでは、各楽器の位置関係が明確に感じられ、まるでステージの中に入り込んだような臨場感を味わえます。定位も非常に正確で、左右のパンニングや奥行きの表現が自然です。

◎ ジャンル別の相性

  • クラシック・ジャズ:空間表現と高域の繊細さが活きる。ホールの残響や楽器の質感がリアル。
  • ポップス・バラード:中域の厚みとボーカルの表現力が魅力。歌声が前に出て感情が伝わる。
  • ロック・メタル:低域の力強さとスピード感があり、ギターの歪みもクリアに再現。
  • EDM・ヒップホップ:重低音の沈み込みとキレがあり、ビートのノリが良い。

◎ バランス接続 vs アンバランス接続

バランス接続では、音の分離感と解像度が一段と向上し、特に多楽器編成の楽曲でその違いが顕著に現れます。アンバランス接続でも十分に高音質ですが、M21のポテンシャルを最大限に引き出すなら、バランス接続を強くおすすめします。

◎ ポータブルモード

ナチュラルでクリアな音質をベースに、低域の沈み込みが深く、全体的にどっしりとした安定感が感じられます。空間表現も広がりがあり、音の定位も明瞭。特にバランス接続時の解像度は、10万円クラスのDAPに迫るクオリティです 。

◎ デスクトップモード

据え置き機としても使用可能なM21は、USB DAC機能や独立電源供給端子を備えており、ノイズの少ないクリアな出力が可能。自宅でのリスニングにも十分対応できます。
このように、FIIO M21は単なるエントリークラスのDAPにとどまらず、音楽の細部まで楽しみたいリスナーにとっても満足度の高い一台です。

JM21との比較

FIIO M21は、前モデルJM21と比べて、あらゆる面で進化を遂げています。
まずDAC構成ですが、JM21がCirrus Logic CS43198を2基搭載していたのに対し、M21では同じDACを4基搭載することで、より高い解像度と広がりのある音場を実現しています。アンプ部にも改良が加えられており、M21ではOPA1692が追加され、低域の厚みや音の立体感が向上しています。
メモリとストレージも強化されており、JM21の3GB RAM / 32GB ROMに対して、M21は4GB RAM / 64GB ROMを搭載。これにより、アプリの動作やストリーミング再生もより快適になりました。
筐体素材も大きな違いのひとつです。JM21はプラスチック製だったのに対し、M21は金属筐体を採用しており、質感や耐久性が大幅に向上しています。さらに、バッテリー容量も約1.7倍に増加しており、長時間の再生にも対応可能です。
音質傾向としては、JM21が高域寄りでやや軽めのサウンドだったのに対し、M21は低域の厚みと空間の広がりが際立ち、よりバランスの取れたリスニング体験を提供してくれます。

まとめ:FIIO M21は誰におすすめ?

●初めてのDAPを探している人
●サブ機として高音質なDAPが欲しい人
●ストリーミングもローカル再生も快適に楽しみたい人
●高級感あるデザインと操作性を重視する人
FIIO M21は、エントリークラスの価格帯ながら、ミドル〜ハイエンド機に迫る音質と機能性を備えた、まさに“価格破壊”の一台。これからオーディオの世界に足を踏み入れる方にも、すでに沼にハマっている方にも、自信を持っておすすめできる製品です。
あなたも、FIIO M21で音楽の新しい世界を体験してみませんか?

FIIO SK-M21C – 懐かしさと機能美を融合した専用ケース

FIIO M21の魅力をさらに引き立てるアクセサリとして、2025年7月11日に発売される専用ケース「SK-M21C」は、カセットテープ風デザイン機能連動型UIを備えたユニークな製品です。

◎ デザインと素材

SK-M21Cは、高剛性・高透明度のポリカーボネート素材を使用し、耐衝撃性と視認性を両立。カラーはダークブルーチタニウムゴールドの2色展開で、レトロな雰囲気を演出しつつ、現代的な質感も兼ね備えています。
装着は、まるでカセットテープを挿入するような直感的な設計で、内部には保護パッドが配置されており、M21本体を摩耗や衝撃からしっかり守ってくれます 。

◎ レトロUIとEQの連動

SK-M21CをM21に装着すると、専用端子が接触し、M21のUIが自動的にカセットプレーヤー風のレトロUIに切り替わります。さらに、M21に搭載されたレトロサウンドEQをONにすることで、音質もカセットテープ時代の温かみあるサウンドに変化。視覚と聴覚の両面でノスタルジーを楽しめる設計です 。

⁠◎ 操作性の変化

SK-M21C装着時は、タッチスクリーン操作が無効となり、代わりに物理ボタンによる操作が有効になります。音量調整、再生・停止、トラック送りなどの基本操作が可能で、まるで昔のポータブルプレーヤーを操作しているような感覚を味わえます。

◎ 価格と入手性

市場想定価格は約4,950円(税込)で、FIIO公式取扱店やヨドバシカメラなどで購入可能。M21の世界観をさらに深めたいユーザーにとって、非常に魅力的なアクセサリです 。
⁠FIIO SK-M21Cは、単なる保護ケースにとどまらず、音楽体験そのものを変えるギミック満載のアイテムです。M21をすでに持っている方はもちろん、これから購入を検討している方にも、ぜひチェックしていただきたい逸品です。

 

 

 

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