
サムスンは、最新のフォルダブルスマートフォン「Galaxy Z Fold7」を発表しました。このモデルは、折りたたみスマートフォンのこれまでの常識を覆すほどの薄さと軽さを実現し、カメラ性能やAI機能も大幅に進化。まさに「完成形」と呼べる製品として、大きな注目を集めています。
驚異的な薄さと軽さ:ついに「普通のスマホ」へ
Galaxy Z Fold7の最大の進化点は、その薄さと軽さです。折りたたんだ状態で8.9mm、開いた状態ではわずか4.2mmという驚異的な薄さを実現し、重さは215gに抑えられました。これは、前モデルのGalaxy Z Fold6と比較して約3mm、26%もの薄型化に成功しており、Galaxy S25 Ultra(218g)やiPhone 16 Pro Max(227g)よりも軽い水準です。
このスリム化は、再設計された「アーマーフレックスヒンジ」と新素材の採用によって可能になりました。これにより、「折りたたみスマートフォンは分厚い」というこれまでのイメージが払拭され、閉じた状態でも一般的なバータイプのスマートフォンと遜色ない薄さを実現。「スマホのように使える折りたたみスマホ」が現実のものとなりました。
カメラ性能の劇的な進化
Galaxy Z Fold7は、カメラ性能も大幅に強化されています。特に注目すべきは、Galaxy Sシリーズの最上位モデル「Galaxy S25 Ultra」と同じ2億画素のメインカメラを搭載した点です。これにより、前モデルの5000万画素と比較して、ディティールの再現力や暗所での明るさ(44%向上)において大きな差を感じられます。
超広角カメラもオートフォーカスに対応し、マクロ撮影が可能になるなど、細かな改良が施され、カメラ全体の完成度が飛躍的に向上しました。
ディスプレイとパフォーマンス
ディスプレイ面では、カバーディスプレイが21:9の比率で拡張され、操作性が向上しています。メインディスプレイは8.0インチにサイズアップし、より広々とした表示領域を提供します。また、ヒンジの改良により、ディスプレイ中央の折り目もなだらかになり、見た目と触り心地の両方でより自然な印象を与えます。
内部にはQualcommの最新SoC「Snapdragon 8 Elite for Galaxy」が搭載されており、日常的な操作におけるスムーズな動作を約束します。
進化したGalaxy AIとソフトウェア
Galaxy Z Fold7では、Galaxy AI機能もさらに進化しています。「消しゴムサジェスト」や「オーディオ消しゴム」といった機能が強化され、ワンタップで不要な人物や音を自動選択して削除するなど、編集作業の効率が格段に向上しました。特にオーディオ消しゴムは、ギャラリー内の動画だけでなく、録音アプリなど幅広いメディアに適用できるようになっています。
OSはAndroid 16をベースにした「One UI 8」を搭載し、7年間のOSアップデートとセキュリティアップデート保証が継続されるため、長期にわたって安心して使用できる一台となっています。
その他の特徴と発売情報
- 耐久性: 薄型軽量でありながら、Gorilla Glass Ceramic 2を採用し、IPX8の防水性能とIP4Xの防塵性能を備えるなど、耐久性も考慮されています。
- Sペン: 残念ながら、Galaxy Z Fold7ではSペンサポートが廃止されました。
- バッテリー: 4,400mAhのバッテリーを搭載し、25W充電に対応しています。
Galaxy Z Fold7は、アメリカや韓国などの一次販売国・地域では2025年7月23日(水)に発売されます。日本国内では、2025年7月17日(水)に予約開始、8月1日(金)に発売される予定です。価格は、米国では1,999ドルから(約31万円)、欧州では2,099ユーロ(約36.2万円)からとなっており、前モデルからの値上げがみられます。
Galaxy Z Fold7は、その驚異的な薄さ、大幅に進化したカメラ、強化されたAI機能により、折りたたみスマートフォンの新たな時代を切り開くモデルとなるでしょう。
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