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2025年7月13日~7月20日:今週の世界経済ニュースヘッドライン

2025年7月13日~7月20日:今週の世界経済ニュースヘッドライン

2025年7月13日から7月20日までの世界経済は、貿易摩擦、経済成長の鈍化、地政学的動向、そして気候変動の影響が複合的に絡み合い、不確実性の高い状況にありました。この期間の主要な経済トピックと詳細な動向を以下に解説します。

 

トランプ政権の貿易政策と世界経済への影響

2025年7月、米国のトランプ政権は「米国第一の通商政策」を掲げ、主要な貿易相手国への関税措置を強化しました。7月7日には新たな関税率が通知され、8月1日からの適用が予定されています。
主な動きと影響:
  • 相互関税の適用拡大: トランプ大統領は、他国が米国製品に課す関税率と同等の関税を米国も課す「公正かつ相互的な計画」を表明しており、8月1日からは相互関税の適用が拡大されます。これにより、輸入の抑制と米国からの輸出増加、国内産業の活性化が狙われています。
  • 個別分野への高関税: 自動車産業には4月3日から25%の追加関税が適用され、一部製品には7月まで暫定的に10%のベースライン関税が適用されます。7月中旬に発表されたベトナムインドネシアとの合意では、米国側が約20%の高関税を維持する一方で、相手国は米国製品に対する関税をゼロにする動きも見られました。
  • 世界経済への懸念: 多くの経済専門家は、このような高率の関税が米国経済の成長を阻害するだけでなく、世界経済全体の減速につながると指摘しており、特に貿易摩擦が継続することでサプライチェーンの混乱が懸念されています。アフリカのレソトでは、米国への繊維輸出が危機に瀕し、約6万人の雇用創出計画を進める事態に追い込まれています。

中国経済の現状と政策対応

2025年7月15日に発表された中国の4~6月期GDP成長率は前年同期比+5.2%と発表されましたが、不動産市場の低迷や米国関税措置の影響から、景気は減速傾向にあります。
政策と見通し:
  • デフレ圧力の再燃: 7月中旬に発表された消費者物価指数(CPI)は予想を下回り、デフレ圧力が再燃しました。
  • 景気下支え策: 中国人民銀行は短期的な流動性供給を継続し、一部の地方政府では不動産市場の安定化に向けた追加措置が導入されています。中国政府は、政策対応によって景気を下支えする考えを示しています。
  • 金融政策の動向: 中国は米国債の売却を進めながら金の購入を記録的なレベルで行っており、人民元の金裏付けを通じた金融秩序の変化を目指しているとも報じられています。また、国内経済活性化のため金利引き下げや数十億ドル規模の経済への資金注入も実施しています。
  • 消費主導型経済への移行: 李首相は「製造大国から巨大消費市場へ」の発言を引用され、消費主導型経済への移行が強調されています。
  • 成長予測: 米中合意による関税引き下げや政府による景気対策により、大幅な景気減速は回避される見通しですが、成長率は+5%台には届かないと予測されています。

欧州の記録的熱波と経済への影響

2025年7月、欧州は記録的な熱波に見舞われ、その経済への影響が深刻化しています。フランス、イタリア、スペインなどでは多くの死者も報告され、森林火災や原子力発電所の停止といった事態が発生しています。
経済的影響と予測:
  • 成長率への影響: 大手保険会社アリアンツ・リサーチの試算では、欧州全域での熱波により、2025年の域内経済成長率が0.5ポイント押し下げられる可能性があると報告されています。
  • 電力需給の逼迫: 高温により水温が上昇し、冷却水の確保が困難になったことで原子力発電所が停止する事態も発生しており、電力価格が高騰しています。
  • 農業生産への打撃: 異常気象は農業生産にも影響を与え、食料価格の上昇につながる可能性があります。
  • 広範な影響: 熱波は経済活動全体の約1%の減少を引き起こしており、2年後には地域生産がさらに1.5%減少する可能性も指摘されています。

BRICSサミットと新興国の動向

2025年7月6日から7日にかけて、ブラジルのリオデジャネイロで第17回BRICS首脳会議が開催されました。このサミットでは、グローバル・ガバナンス、金融、保健、AI、気候変動など多岐にわたる分野で共同声明が採択されました。BRICSはブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカを中心とした国際経済ブロックであり、現在の加盟国は11カ国に拡大し、世界の約40%の人口とGDPを占めています。
主な焦点と課題:
  • 主要首脳の不在: ロシアのプーチン大統領ウクライナ戦争に関連する逮捕状のためオンライン参加にとどまり、中国の習近平国家主席は理由不明のまま欠席し、李強首相が代理出席しました。これは習近平主席にとって初めてのBRICSサミット欠席であり、中国のBRICSに対する熱意が低下している可能性を示唆するとの見方もあります。
  • 米国の圧力: サミット開催中、トランプ大統領SNS上で「BRICSの反米政策に加担する国には追加で10%の関税を課す」と警告し、国際的な緊張が高まりました。
  • 脱ドル化の動き: BRICS諸国は、貿易決済、通貨、金融管理のための効果的なメカニズムの開発に取り組んでおり、BRICS新開発銀行(NDB)は一部の融資で自国通貨建てでの調達を発表するなど、ドル依存からの段階的な脱却に向けた動きが見られます。

世界経済成長率の鈍化予測

国際通貨基金IMF)やOECD世界銀行といった主要機関は、2025年の世界経済成長率予測を下方修正しています。
予測と要因:
  • 下方修正: IMFは2025年の世界の成長率見通しを4月時点で2.8%に引き下げ、OECDも2.9%に下方修正しました。世界銀行は2.3%に鈍化すると予想しており、これは前回予測から大幅な下方修正となります。
  • 主要因: 中国経済の減速や貿易摩擦の継続、政策の不確実性の長期化、そして市場のボラティリティの継続が主なリスク要因とされています。
  • 日本の見通し: 日本の実質GDP成長率は+1.6%と見込まれており、緩やかな回復が想定されていますが、IMFは2025年の日本の経済成長率を0.6%と予測しています。
これらの複合的な要因が絡み合い、世界経済は引き続き不確実性の高い局面を迎えています。各国の中央銀行や政府の政策対応が、今後の経済動向を大きく左右すると考えられます。
 
 
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