
Canvaは、デザイン制作だけでなく、写真や画像の色味を細かく調整する機能も充実しています。SNS投稿やプレゼン資料などで使用する画像をより印象的に仕上げるためには、明るさや彩度のバランスが重要です。本記事では、Canvaを使って画像の明暗や色調を編集する方法を、基本操作から各調整項目の意味まで、丁寧に解説します。
画像の編集を始める
まず、調整したい画像をキャンバス上で選択します。画像をクリックすると、上部メニューに「編集」というボタンが表示されるので、これをクリックします。すると、編集用のツールパネルが表示され、その中に「調整」という項目が現れます。この「調整」機能を使うことで、明るさやコントラスト、彩度など、画像の細かな要素を自由にコントロールすることができます。



自動調整機能
「調整」パネルの最上部には「自動調整」というボタンがあります。これはCanvaがAIを用いて、画像全体の明るさや色合いを自動的に最適化してくれる機能です。短時間で自然な仕上がりにしたい場合に便利ですが、より細かい表現を追求する際には、手動で調整を行うとよいでしょう。



ホワイトバランスの調整
色の温度や色合いを変更することで、画像の印象を大きく変えることができます。
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色温度:全体の色味を暖色(黄色や赤みがかったトーン)または寒色(青みがかったトーン)に調整します。暖かみのある写真にしたい場合は右へ、冷たい印象にしたい場合は左へスライドします。
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色合い:緑やピンクの方向に全体のトーンを傾けます。肌の色や自然の風景など、微妙な色バランスを整えるときに有効です。

ライトの調整
画像の明るさや陰影を調整することで、より立体感のある仕上がりを目指します。
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明るさ:全体の明るさを調整します。画像が暗く沈んでいる場合は明るさを上げることで印象が向上します。
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ハイライト:画像の明るい部分を重点的に調整します。白飛びを防ぎつつ、輝きを際立たせる際に使用します。
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シャドウ:暗い部分のトーンを調整します。シャドウを明るくすると全体が見やすく、暗くするとドラマチックな印象になります。
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ホワイト:白の基準点を調整します。明るさの中でも最も強い部分を制御することで、清潔感や透明感を演出します。
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ブラック:黒の深さを調整します。黒を締めることで画像全体が引き締まり、コントラストが際立ちます

カラー調整
色の鮮やかさをコントロールすることで、写真の印象を自在に変えることができます。
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自然な彩度:肌や空など、自然なトーンを保ちながら彩度を上げる機能です。派手になりすぎず、リアルな色味を保ちたい場合に適しています。
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彩度:すべての色の鮮やかさを一括で調整します。彩度を上げるとカラフルで生き生きとした印象に、下げると落ち着いたモノトーン調の雰囲気になります。

テクスチャーの調整
質感を際立たせたり、写真に雰囲気を加えることができます。
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鮮明さ:輪郭を強調し、細部をくっきりと見せます。風景写真や建物の写真で効果的です。
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明瞭度:中間トーンのコントラストを強調します。写真全体の立体感を高めたいときに使用します。

まとめ
Canvaの「調整」ツールは、専門的な画像編集ソフトに匹敵するほど多彩な機能を備えています。明るさや色温度、彩度を適切にコントロールすることで、画像の印象は劇的に変化します。自動調整に頼るだけでなく、これらのパラメータを理解し、目的に応じて微調整することが、美しいデザインを作るうえでの鍵となります。
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