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写真に声をのせて、思い出が動き出す。「instax mini LiPlay+™」レビュー

写真に声をのせて、思い出が動き出す。「instax mini LiPlay+™」レビュー

はじめに

このたび、富士フイルム株式会社は、人気のチェキカメラシリーズである「instax mini」ブランドから、最新機種「instax mini LiPlay+™(リプレイ・プラス)」を発表しました。従来機「instax mini LiPlay™」の機能を継承しつつ、セルフィーカメラ搭載や音声記録機能の強化など、“思い出を残す・あげる”楽しみをさらに広げる仕様となっています。

主な特徴

1. 撮影+プリント+スマホプリント、ハイブリッド設計

「instax mini LiPlay+」は、カメラとして撮影ができるのはもちろん、スマートフォン内の画像からチェキプリント™が可能な“スマホプリンター”としても機能します。撮影後にベストショットを選んでプリントできる仕様で、スマホの写真もフィルムプリントにできる点は利便性が高いです。 

2. セルフィーカメラ+「Layered Photo Mode」搭載

本機種では、インスタックスシリーズとしては初となるセルフィーカメラ機能を搭載。これにより、自撮りがより簡単に撮影可能となりました。さらに「Layered Photo Mode(レイヤードフォトモード)」という機能が加わり、セルフィーと景色を組み合わせて1枚のチェキプリントにまとめることができるようになっています。

3. 音も“撮”って残せる「instax Sound Print™/instax Sound Album™」

撮影時の音や録音したメッセージをQRコード付きでプリントできる「instax Sound Print™」、さらに画像+音声+BGM付きのアニメーション動画を作成し、QRコードから再生できる「instax Sound Album™」という2つの機能も用意。写真に“音”という新しい要素を加えることで、思い出の鮮度をさらに高めます。 

4. デザイン&操作性

レンズリングが強調された存在感あるデザイン、質感にこだわったボディ、3.0インチの大きなディスプレイ、回転式ダイヤルでのスムーズな操作といった特徴を備えており、所有する楽しさも感じさせる仕様です。カラーは「Sand Beige」「Midnight Blue」の2色展開。

5. 使いやすさ、および連携機能

撮影・プリント以外にも、スマホと連携してリモート撮影が可能であったり、6種類のフィルターが搭載されていたりと、撮影の幅を広げる工夫が随所に見られます。また、別売アクセサリーも用意されており、カメラケースなどを追加して持ち運びを楽しむことも可能です。 

ターゲットと活用シーン

この新機種は、特に次のようなユーザー/シーンに適しています:
  • 自撮りや友人・家族との撮影をもっと楽しみたい若年層、SNS世代
  • 撮った写真に“音”や“背景”というプラスアルファを加えて、思い出をより豊かに残したい人
  • スマホ写真をチェキプリントにしたいが、専用プリンターとして手軽に使いたい人
  • イベント・集まり・旅行で、撮影→その場でプリント→友人へプレゼントという“あげる楽しみ”を重視する人
旅行先で景色と自分を同時に写したい、誕生日会やパーティーで集合自撮り+“ありがとう”の声を残したい、あるいはスマホにある思い出写真をプリントして友人に渡したい…といったシーンにぴったりです。

価格・発売日

LiPlay+は、2025年10月に発売予定と発表されています。例えば英国では10月30日より販売を開始し、価格は税込で £189.99(英国市場)とのことです。 また米国では「約 US$234.95」で発表されており、カラー展開として “Sand Beige(サンドベージュ)” と “Midnight Blue(ミッドナイトブルー)” の2色が用意されています。日本国内価格についての正式発表は私が確認できた範囲では明記されていませんが、海外価格から想定すると日本円でおおよそ3万円前後(為替・税抜き・輸入条件等により変動)になる可能性があります。
発売日に関しては、英国や欧州で10月30日という情報が出ていますが、日本国内の「店頭・公式販売開始日」までは公表されていないため、国内での発表・入荷情報をチェックすることが推奨されます。

アクセサリーラインナップ

LiPlay+本体に加えて、アクセサリー展開も紹介されています。例えば英国では、本体に合わせた「保護ケース(プロテクティブケース)」が別売りで販売され、価格として£29.99が案内されています。また、フィルムも新バリエーションとして「Soft Glitter(ソフトグリッター)instax miniフィルム」が同時発売され、10枚パックで £8.99 という案内も出ています。
本体以外のアクセサリーとしては、前モデルの資料では「カメラケース」「ハンドストラップ」「USB充電ケーブル」などが付属あるいは追加購入可能なラインナップに含まれており、LiPlay+でも同様の “持ち運び・保護・充電” を意図したアクセサリーが提供される可能性が高いです。旧モデルの公式サイトでも “Camera Case” がアクセサリーとして案内されています。
したがって、購入時には本体に加えて、フィルム(撮影・プリントに必須)、保護ケース・ストラップ・予備バッテリー(対応品)などもあわせて検討した方が安心です。

比較レビュー/特徴の違い

●旧機種との比較
旧機種である instax mini LiPlay(以下:LiPlay)と比べると、LiPlay+は以下のような改良・進化点が報じられています。
まず、LiPlay+では「デュアルカメラ(リアカメラ+セルフィー用フロントカメラ)」を新たに搭載し、セルフィー撮影や背景と自分を重ねて撮る「Layered Photo Mode(レイヤードフォトモード)」という新撮影モードが加わっています。また、音声を撮影プリントにリンクさせる機能(音声録音+QRコード経由再生)も継承/強化されており、撮影体験を“音と写真”でより豊かにする仕様です。例えば旧機種では10秒録音可能だったものの、LiPlay+では3秒に制限されているという記述もあります。デザイン/操作面でも、3インチディスプレイやダイヤル操作など使い勝手が改良されているというレビューがあります。
一方、旧モデルのLiPlayは “ハイブリッドインスタントカメラスマートフォンプリンター” という概念を初めて導入したモデルで、スマホからの画像プリント機能・音声リンクプリント機能などが注目されていました。
つまり、LiPlay+は “使いやすさ・撮影バリエーション・セルフィー対応” を強化して、LiPlayの基本機能を踏襲・拡張したモデルと言えます。
●ライバル機・実使用レビュー視点
実使用レビューでは、LiPlay/LiPlay+ともに「インスタントフィルムでの“思い出をその場でプリント””という楽しみ」は十分評価されており、特に「スマホ写真もチェキプリントできる」「音声付きプリントでユニークな体験」などは高く評価されています。例えば旧モデルレビューで「本体のデジタル撮影画質はひと昔前のカメラ並みだが、プリント前にプレビューできる点が大きな利点」「プリンター兼用として使うなら十分」などのコメントがあります。
ただし、レビューでも指摘されている通り、インスタントフィルムゆえに「写真の細部まで鮮明」というわけではなく、暗所撮影や被写体が暗めの環境ではフォーカスが甘くなったりフラッシュ必須となる場面もあるという声があります。旧モデルでは「オンボードカメラとしての画質はあくまでチェキプリント用としてギリギリ許容範囲」との評価がされていました。
LiPlay+レビューでも「セルフィー用カメラ搭載」や「撮影モード増加」は歓迎されていますが、特に画質そのもの(プリントにおいても)に劇的な飛躍ではなく“使い勝手”や“撮影の幅”が主な向上点という見方が出ています。
 つまり、チェキで求める「その場で撮ってその場で手渡せる楽しさ」「プリントが思い出の形になる」ことを大切にするユーザーには、LiPlay+はかなり魅力的な選択肢と言えます。一方で、画質重視/写真作品のクオリティを求めるユーザーには“フィルムそのものの限界”を理解したうえで検討することが望ましいでしょう。

締めくくりに

「instax mini LiPlay+」は、“撮るだけ”ではなく“あげたいから”という想いを形にした、チェキ体験の新たなステージと言えます。印刷されるチェキプリントは、銀塩写真に近い風合いと、持ち運びやすさを両立。写真という“静止画”に、声・音・背景といった“動き”や“物語性”を加えることで、ただの「1枚」ではなく“記憶のトリガー”としても機能します。
ぜひこの新機種を手に、友人・家族との“瞬間”をもっと豊かに、もっと鮮やかに残してみてはいかがでしょうか。
 
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