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スタンフォード・ブリッジで起きた衝撃逆転劇。チェルシー vs サンダーランド第9節レビュー

スタンフォード・ブリッジで起きた衝撃逆転劇。チェルシー vs サンダーランド第9節レビュー

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試合概要

10月25日(現地時間)、欧州を代表する名門クラブ チェルシー(以下チェルシー)と、昇格組ながら勢いに乗る サンダーランド(以下サンダーランド)が、プレミアリーグ第9節で対戦しました。ホームはチェルシーの聖地、スタンフォード・ブリッジ。開始早々、チェルシーが先制点を奪い、試合を優位に運ぶかと思われましたが、サンダーランドが冷静に対応し、22分に同点、そして90+3分に劇的な逆転ゴールを決めて2-1で勝利を収めました。これはサンダーランドにとって、スタンフォード・ブリッジでのリーグ戦勝利が実に2014年以来という快挙です。
この結果により、サンダーランドは上位浮上の足がかりを掴み、チェルシーは痛恨のホーム敗戦となりました。

試合展開

試合は立ち上がりから目まぐるしい展開を見せました。開始早々、チェルシーが主導権を握ります。4分、チェルシーの新戦力であるアレハンドロ・ガルナチョが左サイドから仕掛け、ボールを受けると鋭いドリブル突破から飛び出し、ゴールキーパーの股を抜く冷静なシュートで先制。チェルシーとしては理想的なスタートを切りました。
しかしその先制を得てから、チェルシーは一転して攻撃時のリズムをなかなか取り戻せず、サンダーランドの堅守と長いスローインを含むセットプレー対応に苦しみます。22分、サンダーランドがその隙を突きます。ノルディ・ムキエレのロングスローインチェルシー陣内で跳ね返り、ボールが混戦の末ウィルソン・イシドールの元へ。イシドールは慌てずにゴールを沈め、同点に追いつきました。
その後もチェルシーがボールを保持しようと試みるものの、サンダーランドのプレッシングとブロッキングが機能し、決定機を次々に潰される展開に。チェルシーのクロスやサイド突破は何度か形を作るものの、最終局面での精度を欠き、逆にカウンターの芽を残すことになります。
後半に入っても状況は大きく変わりません。チェルシーは攻勢を強め、マルク・ククレジャらサイドバックの積極的な前進、ネトやエステヴァォ(※代替出場)らによる突破を図りますが、サンダーランドの守備ブロックが引き締まっており、中盤でのセカンドボール争いや予備動作で優勢を保たれません。特にチェルシーの守備側が連続して簡単なプレーを失い、相手に反撃のきっかけを与えてしまいます。
そして試合は終盤、チェルシーとしては勝ち越しを目指して全開で攻めに出る展開に。しかしその隙をサンダーランドが見逃しません。90+3分、サンダーランドの控えで投入されていたチェムスディン・タルビが、相手守備の集中が少し切れた瞬間を逃さず、ブラィアン・ブロッベイからのパスを受けて低いシュートを決め、劇的な勝ち越し。サンダーランドが値千金の逆転勝利を収めました。
このラストプレーにはブリッジのスタンドも静まり返り、敵ゴール裏サンダーランドサポーターは歓喜に沸きました。チェルシーにとっては勝利を逃す痛恨の展開、サンダーランドにとっては昇格組らしい戦いぶりが光る成果となりました。

スタッツハイライト

  • 先制点:ガルナチョ(チェルシー) 4分。
  • 同点ゴール:イシドール(サンダーランド) 22分。
  • 決勝ゴール:タルビ(サンダーランド) 90+3分。
  • 所有率およびシュート数など詳細データは公式には公開されていませんが、報道によればチェルシーがボール支配・攻撃回数で上回るも、決定機創出に苦しんだという分析があります。
  • サンダーランドは長いスローイン・セカンドボール・カウンターから得点を奪うなど、効率性の高い攻守を見せました。
  • この勝利により、サンダーランドは9試合で17ポイントとなり、昇格クラブとして非常に好スタートを切っています。

選手寸評

チェルシー

  • ガルナチョ:開始わずか4分で先制のゴールを挙げ、攻撃のスイッチ役として存在感を示しました。しかし、その後の仕掛けに一貫性を欠き、守備戻りも課題が見えました。
  • マルク・ククレジャ:サイドで積極的にオーバーラップを仕掛け、好機を演出するシーンもありましたが、守備時に相手のカウンターを誘発する場面も。決定的な貢献には至らず。
  • ジョシュ・アチェアンポン(あるいは守備陣全体):守備組織の一員として機能していたものの、終盤の集中力欠如が決勝点に繋がったとも言え、指揮官が「充分ではなかった」と語る原因の一つです。

サンダーランド

  • イシドール:22分に同点ゴールを決め、相手の守備を揺さぶる仕事を果たしました。存在自体がずっと脅威であり、チェルシーの守備にプレッシャーを与えていました。
  • タルビ:後半終盤からの投入ながら、90+3分という劇的な時間帯に勝ち越しゴール。クラブ昇格組としての精神力と勝負強さを象徴する活躍でした。
  • 中盤・守備のコンビ(例えばグラニト・シャカ、ルシャレル・ジールトゥライダ等報道あり):「セカンドボールを制した」「守備ブロックからカウンターを仕掛けた」という評価があり、全体として非常によく統率されていた印象です。

戦術分析

チェルシーは、ガルナチョを起点にした左サイドの仕掛けと、ククレジャの右/左サイドからのオーバーラップを軸に、攻撃を展開しようとしました。前半の先制はその成功例でしたが、次の攻撃パターンを明確に構築できなかった点が響きました。一方で、サンダーランドは長いスローインやセットプレー、カウンターを武器に、守備を整えつつ効率的に攻撃を仕掛けました。特に、22分の同点ゴールは長いスローインからの混戦を巧みに活用した典型例です。
後半、チェルシーは主導権を握ろうとしましたが、サンダーランドの中盤・守備ラインの組織が高く、攻撃を崩す細部の動き・クリエイティビティに欠けました。監督が「我々は充分ではなかった」と振り返ったように、チェルシーは攻撃のバリエーション・守備時の連動性で課題を残しました。
終盤、チェルシーが前がかりになったところを、サンダーランドが守備ブロックを維持しながらカウンターの芽を見逃さず、決勝ゴールに結びつけました。特に、守備から一転して攻撃に移る約30秒~1分の流れの中でタルビの投入が機を得たと分析できます。
この試合から言えるのは、「攻めるチーム」が「守るチーム」に時間をかけて押され、逆転を許す構図。チェルシーは早い時間帯の先制を生かせず、サンダーランドは優位に立った相手から粘り強く一点を奪って勝点3を得ました。

ファンの反応

スタンフォード・ブリッジの観客席では、先制直後は「このまま押し切れるか」という雰囲気もあったものの、同点弾以降、明らかにサンダーランドのファンの声援が勢いを増し、ホームのチェルシー側には焦りの色が漂い始めました。報道では「ブリッジの観客が静まり返った」とされ、サンダーランド側の歓声が試合終了後まで鳴り止まなかったとされています。
SNS上では、チェルシー・サポーターから「先制してからの時間の使い方が悪かった」「ホームで勝ち点を落としたのは痛い」という声が目立ち、一方でサンダーランド・ファンからは「我々が帰ってきた」「昇格組とは思えない強さ」という驚きと喜びの反応が多く見られました。特にタルビの決勝ゴール後には、「ヒーロー」「歴史的瞬間」という称賛が並びました。
また、試合後の監督コメントも注目され、チェルシー監督の エンゾ・マレスカ が「我々は充分ではなかった」と認めたことが、ファンの間にさらなる反省ムードを醸しました。

総評

この試合は、典型的な「先制した側が崩れる」展開でした。チェルシーは早めの先制で流れを引き寄せたかに見えましたが、その後の運びと守備対応において、課題を露呈しました。対してサンダーランドは、序盤に失点を許したものの冷静にゲームプランを遂行し、長いスローインやセットプレー、そして守備から攻撃への切り替えという昇格組とは思えない戦いぶりを見せました。
この勝利により、サンダーランドは昇格直後にも関わらずリーグ上位に食い込み、今シーズンのサプライズ候補としての地位をより確かなものとしました。一方、チェルシーはホームでの痛い敗戦を喫し、タイトル争いや上位進出を目指す上で「勝ち切る力」「守り切る力」の両面で改めて準備が必要であることを浮き彫りにしました。
個々の選手評価、戦術分析からも明らかなように、試合を左右したのは「細部のプレー」と「メンタルの切り替え」。チェルシーは勝利を確信しておくべき時間帯でのプレーに甘さがあり、サンダーランドはそれを逃さなかった。ファン・メディアともに、サンダーランドのこの勝利を「歴史的」と評しています。
ただし、チェルシーとしてもこの敗戦から得るものは多いでしょう。まだシーズンは長く、ここを起点に修正できるかが今後の鍵。サンダーランドはこの勢いをどこまで維持できるかが注目です。どちらのクラブにとっても、今回の一戦は今後の展開に大きなインパクトを与えそうです。

 

 


 


 

 
 
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