Kishioka-Designの日誌

Adobe/Flmora/Canva/STUDIO/CopilotなどのソフトウェアやIT関連の情報をお伝えするブログです。

息をのむ18分間。『ハウス・オブ・ダイナマイト』が問いかける“もしも”の現実

息をのむ18分間。『ハウス・オブ・ダイナマイト』が問いかける“もしも”の現実

youtu.be

基本情報とあらすじ

2025年に公開されたこの作品は、監督に キャスリン・ビグロー(英語表記:Kathryn Bigelow)がメガホンを取った、核ミサイルによるアメリカへの緊急事態を巡る政治スリラーです。
Netflixでは「単発ミサイルがアメリカに向けて発射された――誰が、何の目的で、どう応じるのか」という非常に緊張感ある状況から物語が始まります。
本作は、政府高官・軍司令部・ミサイル防衛部隊など、異なる立場から“18分”という極めて短い時間で世界の命運が動く瞬間を描いており、細部まで緊張が途切れません。

キャスト・スタッフ

見どころ

  • 極限の時間設定:作品全体が“18分間”という短時間に焦点をあてており、その間に多くの判断・混乱・駆け引きが詰まっています。
  • 複数視点からの構成ホワイトハウス、ミサイル部隊、政府危機管理など、複数の視点で同時進行的に描かれるため、「自分ならどう動くか」「この状況で何が起きるか」を観ながらハラハラできます。
  • リアルなミリタリー&政府描写:監督ビグローは、「映画はフィクションだが、リアリズムに寄せる」というアプローチを取っています。
  • 曖昧さを残すラスト:犯人やミサイル発射の起点が明かされず、最後の決断も映像内では確定されない構成。観客に思考を委ねる終わり方です。

気になるポイント・注意点

  • 一部で「描写が実際のミサイル防衛体制と異なる」といった批判が出ています。例えば、アメリカ国防総省ペンタゴン)が「現実の迎撃システムは10年以上、テストで100%成功している」などと主張しています。
  • テンポが非常に速く、緊張感が連続するため、ゆったり観たい人には少々疲れる構成かもしれません。レビューでは「リアリズム重視で、伝統的な“起承転結の安心感”は少ない」との声もあります。

こんな人におすすめ/反対に向かない人

おすすめ
  • ミリタリー/政府機構/核抑止といったテーマに興味がある人。
  • ハイスピードで展開するスリラーを「息もつかせぬ緊張感」で味わいたい人。
    -「犯人は誰か」「どう決断するか」と考えるタイプのサスペンス初心者ではなく、観客自身が問いを受け止める余白を楽しむタイプの人。
向かないかも
  • 明快な結末や安心感を求める人。終わりに答えが出ない構成が気になる可能性があります。
  • 軍事的なリアリズムに強いこだわりがあり、「ここが違う!」と気になってしまう人。

締めくくりに

『A House of Dynamite』は、「もしもの瞬間」に政府、軍、個人がどう動くかを圧倒的な緊迫感で描いた作品です。観終わったあと、しばらく“背後で動く巨大な仕組み”について考えてしまうような余韻があります。タイトル通り、まさに「爆発寸前の家」にいるかのような、鋭く刺さる映画体験。
「この状況、他人事ではないかもしれない」と感じさせる一作。ぜひ、観る前に静かな環境で、集中して視聴することをおすすめします。
 
#Netflix
#ハウスオブダイナマイト
 
■Kishioka Design Blog
■Kishioka-Design日誌(はてなブログ
■note