
試合概要
2025年11月26日(日本時間)、パリのパルク・デ・プランスで行われたCLリーグフェーズ第5節、PSG対トッテナム。試合はゴールの応酬となり、最終スコアは 5–3 でPSGが勝利した。
一方トッテナムは、 リシャーリソン と、レンタル移籍元クラブであるPSG相手に得点した ランダル・コロ・ムアニ によって2度リードを奪ったが、守備の綻びが響き逃げ切れなかった。
この結果、PSGはグループ突破へ大きく前進し、トッテナムにとっては痛手となる敗戦となった。
試合展開
●序盤からトッテナム先制、激しい打ち合いの序章
キックオフ直後から両チームが攻撃的な姿勢を見せたこの試合。
先制点はトッテナム。35分、リシャーリソンがゴール前での混戦から頭で押し込み、スパーズが先にネットを揺らす。PSGにとっては嫌な入りだった。
先制点はトッテナム。35分、リシャーリソンがゴール前での混戦から頭で押し込み、スパーズが先にネットを揺らす。PSGにとっては嫌な入りだった。
すると後半早々、50分にはコロ・ムアニが再びトッテナムを勝ち越しに導く。レンタル先相手という複雑な状況の中で、冷静にフィニッシュ。スパーズが再びリードを奪った。
●PSGの逆襲、トッテナムの応戦
勢いに乗るPSGは59分、ファビアン・ルイスがミドルレンジからネットを揺らしついに逆転。さらに65分にはウィリアム・パチョも加点し、PSGが3–2とリードを広げる。
だがトッテナムも諦めない。72分、再びコロ・ムアニがゴールを決めて4–3。スパーズは再び1点差に詰め寄り、勝利の可能性を残す。
●終盤のPK弾で決着、そして歓喜のPSG
そして76分、ヴィティーニャがPKを冷静に決めてトドメの5点目。これが決勝点となり、5–3で試合終了。激しい打ち合いに終止符が打たれた。
トッテナムは2度のリードを奪いながらも、それを守り切れず敗戦。守備の脆さ、そして終盤の集中力の差が明暗を分けた。
総じて、この試合は「どちらが勝ってもおかしくなかった」 — しかし最終的に勝利を掴んだのは、粘りと個の質で上回ったPSGだった。
スタッツハイライト
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スコア:PSG 5 – 3 トッテナム
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大会への影響:PSGはこの勝利でグループステージ突破に大きく近づいた。
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試合の性格:「乱打戦」「攻撃 vs 攻撃」「守備の弱さ露呈」——終始ゴールが生まれ続けた、ファン歓喜の一戦。
選手寸評
●PSG 側
ヴィティーニャ (Vitinha):☆☆☆☆☆(満点評価)
この試合のMVP。前半で同点に追いつき、後半に勝ち越し弾、さらにはPKでトドメ。中盤からの飛び出し、シュートの精度、プレッシャー下での冷静さ――あらゆる場面で際立っていた。CLでのハットトリックは、まさにクラブとファンを救う一撃だった。
この試合のMVP。前半で同点に追いつき、後半に勝ち越し弾、さらにはPKでトドメ。中盤からの飛び出し、シュートの精度、プレッシャー下での冷静さ――あらゆる場面で際立っていた。CLでのハットトリックは、まさにクラブとファンを救う一撃だった。
ファビアン・ルイス (Fabián Ruiz):★★★★☆
59分のゴールは、リードを奪ううえで重要な追加点。中盤での安定感、ボール保持からのゲームコントロール、攻守のバランスでチームを支えた。彼が復調したことでPSGの中盤全体が落ち着きを取り戻した印象。
59分のゴールは、リードを奪ううえで重要な追加点。中盤での安定感、ボール保持からのゲームコントロール、攻守のバランスでチームを支えた。彼が復調したことでPSGの中盤全体が落ち着きを取り戻した印象。
ウィリアム・パチョ (Willian Pacho):★★★☆☆
65分に重要な4点目を決め、流れを完全にPSGへ引き寄せた。攻撃参加でも機を見てセンタリングやスペースへの侵入を見せ、貢献度は高かった。
65分に重要な4点目を決め、流れを完全にPSGへ引き寄せた。攻撃参加でも機を見てセンタリングやスペースへの侵入を見せ、貢献度は高かった。
●トッテナム 側
リシャーリソン (Richarlison):★★★☆☆
先制ヘッドでスパーズに希望をもたらした。攻守両面で動き回り、前線での圧力は十分。ただし守備の戻りや連続攻撃に苦しみ、守備耐性が問われた。
先制ヘッドでスパーズに希望をもたらした。攻守両面で動き回り、前線での圧力は十分。ただし守備の戻りや連続攻撃に苦しみ、守備耐性が問われた。
コロ・ムアニ (Randal Kolo Muani):★★★★☆
レンタル元との対戦で2ゴール。50分のゴールは勝ち越し弾、72分の追加点でトッテナムを再び追い込んだ。終盤まで逃げ切れなかったが、「ここぞ」での決定力は確か。今後のスパーズ攻撃における起点になりうる選手だ。
レンタル元との対戦で2ゴール。50分のゴールは勝ち越し弾、72分の追加点でトッテナムを再び追い込んだ。終盤まで逃げ切れなかったが、「ここぞ」での決定力は確か。今後のスパーズ攻撃における起点になりうる選手だ。
若手/その他の選手:この試合では守備陣のミスや集中力の波が命取りだった。特に終盤、PKを与えてしまったシーンなど、不安定さが露呈した。
戦術分析
●PSG:攻撃の多様性と中盤の支配、流動的なアタック
攻撃面では、単なるサイド突破やクロス頼みではなく、中盤からの距離あるミドル、インサイドへの侵入、そしてセットプレー/PKなど多様な攻撃手段を見せた。結果として、相手に対して「どこからでも崩せる」印象を与えた点が強み。
守備面は決して完璧ではなかったが、攻撃で勝負を決めたことで、「守備弱点を補って余りある攻撃力」という構図が浮き彫りになった。
●トッテナム:「先制して逃げ切る」は機能せず、守備の脆さ露呈
スパーズの狙いは明確だった。攻撃ではコロ・ムアニとリシャーリソンを軸とした縦への縦への速攻、守備ではブロックを構えてカウンター。先制し、守り切る――理にかなった構造に見えた。
しかし結果は守り切れず。複数回のビハインドを許し、守備の切り替えの遅さ、集中力の維持不足が致命傷となった。特に中盤での守備的な構成が中盤の押し込みに弱く、PSGの中盤突破やミドルシュートに対抗できなかった。
また、攻撃の形はあったものの「もっと取れたはず」の場面を生かしきれなかった。決定力だけでなく、ゴール前での質の問題も浮き彫りになった。
ファンの反応
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トッテナムファンからは「攻撃は悪くなかった」「ムアニには期待できる」「ただ守備が…」という嘆きと同時に、「内容的には満足」という肯定的な反応も。特にムアニを今後の希望と見る声が多かった。
SNS上では、「攻撃の応酬」「乱打戦」「CLらしいゲーム」といった称賛と、「守備の脆さ」「最後の精神力の差」という批判が入り混じっていた。
また、監督である トーマス・フランク は敗戦後にも「チームのパフォーマンスには満足している」と発言。内容での改善を評価しつつ、守備の見直しを示唆した。
総評
今回のPSG vs トッテナムは、スコア以上に「質」と「内容」が問われた試合だった。
一方トッテナムは、攻撃では十分な形をつくり、複数回リードも奪ったが、守備と終盤の集中力で致命的なミス。内容は決して悪くなかったが、大事なところで踏みとどまれなかった。現代のビッグクラブとの対戦で勝ち切るには、もう一つ上の完成度が必要だと感じさせる試合だった。
これを機にトッテナムが守備を修正できるかどうかが、今後のCLでの浮沈を分けるだろう。一方PSGは、この結果でグループ突破に大きく近づき、勢いに乗ることができる。
次節以降、双方の戦いぶりに注目だ。
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