Kishioka-Designの日誌

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“イラレだけで” 3Dデザイン — 新感覚の入門書【Illustrator】

デザインツールといえば、平面でのグラフィックやタイポグラフィが中心──。しかし、最近は「立体的・立体オブジェクトを使ったデザイン」が注目されています。とはいえ、3DCGソフトは習得ハードルが高く、ライトに“ちょっと3D感”を取り入れたいデザイナーにとっては敷居が高く感じることもあるでしょう。
そんな状況を解決してくれるのが「イラレで3D Illustratorではじめる3Dデザイン入門」です。本書は、あの定番デザインツール Adobe Illustrator(以下イラレ)だけで、簡単に3D風オブジェクトや立体的な表現を作れる方法を紹介する新感覚の入門書です。専門の3DCGソフトを覚える必要がなく、イラレに慣れている人ならすぐに学び始められるのが最大の魅力です。

本書の概要と基本情報

この本は、著者がフリーランスデザイナーとして培ってきた知見をもとにまとめられたもの。出版社は マイナビ出版、2025年10月発売、B5判・約200ページ。価格は書籍版でも電子版でも 2,794円。ISBN は 978-4-8399-89293 です。
本書は「これから3Dデザインをやりたいけど、まずは手軽に始めたい」「イラレだけで立体表現を試したい」と考えるデザイナーやクリエイターを主な対象としています。専門知識がなくとも、イラレの機能だけで3D表現にチャレンジできる点が大きな強みです。
また、付属のサンプルファイルもあるので、テキストを読んだ後すぐに手を動かして試せる構成になっています。これにより、座学だけで終わらず「手を動かして覚える」学びがしやすくなっています。

目次と内容の特徴:デザインの幅を広げる “4+1” のパート構成

本書の内容は大きく「基本操作の説明」と、「実践で使える 4 つのパート」、そして「応用編」に分かれています。具体的には以下のような構成。
まずは Introduction:3D操作の基本 で、イラレに備わる3D機能の使い方 ― 「押し出し」「回転体」「マテリアル」「3D(クラシック)」 など、基本的な機能とその用途が整理されていて、「そもそも3Dってどう使うの?」という人にやさしい導入です。
そして Part 1〜Part 4 で、実際のデザイン制作に直結するテーマごとに解説が進みます:
  • Part 1:タイポグラフィ — プラスチック風、メタル感、風合いのある布のような質感、バルーン風、波打つような形など、多様な3D文字表現。文字デザインに立体感を加えたいときにぴったり。
  • Part 2:アイコン・イラスト — 3Dでぷっくりしたアイコン、立体的なリンゴ・コーヒーカップ・アイスキャンディー、ハート、キャラクターイラストなど。イラストやアイコン制作に奥行きと質感を付加できます。
  • Part 3:グラフィック — 立体感のある背景壁紙、立体的な装飾や質感、丸みのあるチケット、リストバンド、さらにはファーのような質感表現まで。これにより、平面的なグラフィックデザインだけでなく、質感や立体感を含めた豊かな表現が可能になります。 
  • Part 4:モックアップ — ロゴやラベル、パッケージ、立体物のモックアップなど。デザインの実用目的で「実在感のある仕上がり」を目指すときに便利です。
そして Part 5:Firefly を使ったデザイン では、最近注目されているツールやワークフローを踏まえ、「ただ立体にするだけ」ではない、質感・雰囲気まで含めたデザイン制作についても触れられており、実践的な応用力を身につけることができます。
このように、「文字」「イラスト・アイコン」「グラフィック」「モックアップ」といった異なる用途に応じた3D表現が紹介されているため、用途の幅が非常に広く、汎用性が高い内容です。

本書の魅力:始めやすさとデザイン現場での実践性

この本が優れていると感じるポイントをいくつか挙げると…
  • イラレだけで完結
    専用の3Dソフトが不要なので、普段からイラレを使っているデザイナーにとって、自然な延長線上で3D表現を導入できる。ツールの習得コストがほぼゼロに近いのは大きな利点です。
  • 手軽さと即効性
    押し出しや回転体といった操作はシンプルで、サンプルファイルで試しながら学べるため、「すぐに使える技」として実務やクリエイティブワークに取り入れやすい。
  • 表現の幅が広い
    文字、アイコン、イラスト、グラフィックデザインモックアップ……と用途が多彩。商業デザイン、広告、ロゴ制作、Web/パッケージデザインなど、さまざまな場面で応用できる。
  • 応用性と将来性
    最近の機能やツール(たとえば「Firefly」連携など)もカバーしていて、これからのデザインの流れにも対応。平面的なデザインに飽きた人、もう一歩表現力を上げたい人にも刺さる内容です。
特に、「平面デザインしか知らない」「3DCGは難しそう」という人にとって、この本は“初めの一歩”として最適です。一方で、「本格的な3Dモデリング」ではなく、「グラフィックデザインの延長での立体表現」に特化している点は、かえって実務での使いやすさにもつながっています。

どんな人におすすめか

この「イラレで3D …入門」は、以下のような人に特におすすめです:
  • 普段から Illustrator を使っていて、デザインの幅を広げたい人
  • ロゴ、ポスター、パッケージ、Webバナー、モックアップなど、平面+立体感で見栄えを良くしたい人
  • 3DCGソフトは敷居が高くて手を出せなかったけど、気軽に3D表現を試してみたい人
  • デザイン経験はあるけど、これから「立体感」「質感」を表現に加えたい人
  • 既存の2Dデザインに“+α”を加えて、見せ方や表現力を底上げしたい人
もしあなたが、あらゆる広告や販促物、パッケージ、ロゴ制作などを手がける立場なら、この本は間違いなく“武器”になります。

感想と活かし方

あなたはこれまで、飲食店、コーヒーショップ、ベーカリー、美容サロン、ファッション、広告、パッケージ……と多岐にわたるプロジェクトに関わってきています。そんなあなたこそ、この本から得られる恩恵は大きいと思います。
たとえば:
  • あなたが作る広告バナーやPOP・DMなどに、立体文字や立体アイコンを取り入れて“視覚的インパクト”を高める
  • パッケージデザインや商品ロゴを、ただ平面的にするのではなく「立体的で質感のあるデザイン」に仕上げることで、商品の高級感や存在感を強調する
  • Webサイトやチラシのイラスト・アイコンに立体感を加え、「ワンランク上」のデザインにする
──こうした用途は、まさに本書の“得意分野”です。特に、経営しているお店/ショップや新商品プロモーションなどで使えば、普通のデザインとは一線を画す表現ができるはずです。
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