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首位アーセナル、敵地で痛恨の無得点ドロー。守護神セルスが立ちはだかる

首位アーセナル、敵地で痛恨の無得点ドロー。守護神セルスが立ちはだかる

試合概要

2026年1月17日、プレミアリーグ第22節。舞台は熱狂的なサポーターが詰めかけたノッティンガム・フォレストの本拠地、シティ・グラウンド。首位を快走するアーセナルが、残留争いの渦中にいる17位ノッティンガム・フォレストのホームに乗り込みました。
試合前、2位のマンチェスター・シティマンチェスター・ユナイテッドとのダービーに敗れたという一報が入り、アーセナルにとっては勝てば2位との差を「9」に広げられる絶好のチャンス。一方のフォレストは、ショーン・ダイチ監督のもとで「要塞」化したホームで勝ち点をもぎ取り、降格圏からの脱出を狙うという、対照的な立場での激突となりました。
結果は、手に汗握る攻防の末に0-0のスコアレスドローアーセナルは圧倒的にボールを支配しながらも、フォレストの組織的な守備と守護神の壁を崩しきれませんでした。
 


試合展開

【前半:膠着するタイトルホルダーと、牙を剥くフォレスト】

冷え込みの厳しいノッティンガムの夜、キックオフの笛とともに試合は激しい球際の攻防から始まりました。ミケル・アルテタ監督率いるアーセナルは、前節のリヴァプール戦からスタメンを4名変更。ビクトル・ギョケレシュを最前線に据え、両翼にはガブリエウ・マルティネッリと、新加入ながらフィット感を見せるノニ・マドゥエケを配置しました。
開始直後、アーセナルは得意のセットプレーからチャンスを伺います。デクラン・ライスの正確なコーナーキックがゴール前を襲いますが、フォレストのセンターバック、ムリージョが圧倒的な跳躍力でこれを跳ね返します。
前半15分を過ぎる頃には、アーセナルが70%近いポゼッションを記録。しかし、ショーン・ダイチが整備したフォレストの「4-5-1」のブロックは極めて強固でした。中盤ではイブラヒマ・サンガレがフィルター役として機能し、アーセナルの心臓部であるマルティン・スビメンディへのパスコースを徹底的に封鎖します。
前半最大の決定機は28分に訪れました。右サイドを突破したマドゥエケの鋭いクロスがディフレクションし、ファーサイドでフリーになっていたガブリエウ・マルティネッリの足元へ。ゴールまで至近距離、誰もが先制を確信した場面でしたが、マルティネッリのシュートは無情にも枠の外へと外れました。
対するフォレストも、カウンターから牙を剥きます。前半41分、アーセナルのバックパスのミスを突いてエリオット・アンダーソンが独走。ラストパスを受けたギョケレシュがシュート体制に入りますが、ここは戻ったムリージョ(自陣ミスをリカバーする圧巻のプレー)が執念のブロックを見せ、スコアレスのままハーフタイムを迎えました。前半、両チームを通じて枠内シュートは「ゼロ」。緊迫感だけが漂う45分間でした。
 

【後半:アルテタの勝負手と、セルスの神懸かり的セーブ】

後半開始早々、フォレストはカラム・ハドソン=オドイのスピードを活かしたアタックでアーセナルを押し込みます。対するアルテタ監督は、状況を打破すべく57分に早くも3枚替えを断行。ブカヨ・サカ、ミケル・メリーノ、ガブリエウ・ジェズスを同時に投入し、ギアを最大まで上げました。
この交代策が即座に効果を発揮します。59分、右サイドからカットインしたサカのクロスにデクラン・ライスが走り込み、地を這うようなボレーシュート。これがこの試合両チームを通じて初めての「枠内シュート」となりましたが、フォレストの守護神マッツ・セルスが驚異的な反応で弾き出しました。
ここから試合は「アーセナルの猛攻対マッツ・セルス」という構図に変わります。65分、再びサカが右サイドを切り裂き、ふわりとしたクロス。これに飛び込んだメリーノのヘディングシュートがゴール隅を捉えますが、セルスが指先一本でこれをコースアウト。シティ・グラウンドには地鳴りのような歓声が響き渡りました。
 

【物議を醸した判定と、終盤の死闘】

試合が最もヒートアップしたのは80分の場面でした。アーセナルコーナーキックの流れから、ペナルティエリア内でフォレストのオラ・アイナがボールをクリアしようとした際、腕にボールが当たったように見えました。アーセナルの選手たちは猛抗議。主審のマイケル・オリヴァーはVARとの交信に入ります。
スタジアムが静まり返る中、リプレイ映像が流れます。ボールはアイナの肩に当たった後、不自然に動いた腕に触れているようにも見えましたが、最終的な判定は「ノーペナルティ」。アルテタ監督はテクニカルエリアで激昂し、後の会見で「明白なPKだった」と不満を爆発させることになります。
アディショナルタイムは5分。アーセナルはガブリエウ・ジェズスを起点に波状攻撃を仕掛けますが、フォレストはエリオット・アンダーソンやニコ・ウィリアムズが体を投げ出したブロックで対抗。最後はマッツ・セルスがサカのシュートをがっちりとキャッチしたところでタイムアップ。フォレストにとっては勝利に等しい勝ち点1、アーセナルにとっては悔やんでも悔やみきれないドローとなりました。

スタッツハイライト


選手寸評

ノッティンガム・フォレスト

  • マッツ・セルス: 文句なしのMVP。サカ、ライス、メリーノの決定的なシュートを全て防ぎきった。
  • ムリージョ: 守備の要。ギョケレシュを完璧に封じ込め、危機察知能力の高さを見せつけた。
  • イブラヒマ・サンガレ: 中盤でフィルターとして機能。アーセナルのパスワークを寸断した功労者。
  • エリオット・アンダーソン: 攻守に渡ってハードワーク。終盤の粘り強い守備はチームを鼓舞した。

アーセナル

  • デクラン・ライス: 攻守に渡って高水準のプレー。ボレーシュートは決まっていればヒーローだった。
  • ブカヨ・サカ: 途中出場から明らかに流れを変えたが、相手GKの壁を崩すには至らず。
  • ガブリエウ・マルティネッリ: 前半の決定機逸が悔やまれる。最近の決定力不足が懸念材料。
  • ミケル・メリーノ: 途中出場で高さという武器を提示。惜しいヘディングが2本あった。

戦術分析

●フォレスト:徹底した低ブロックと「ダイチ・イズム」

ショーン・ダイチ監督は、アーセナルの流動的なポジションチェンジに対抗するため、極端にラインを下げた「4-5-1」を採用しました。特にサイドの守備では、ウイングバックが孤立しないよう中盤の選手が常にサポートに入る徹底ぶり。攻撃を捨ててでも中央を固める戦術が、アーセナルの焦りを誘いました。
 

アーセナル:外循環の罠と交代策のジレンマ

アーセナルは高い支配率を誇ったものの、フォレストの中央の密集を避けようとするあまり、攻撃がサイドからのクロス一辺倒になる「外循環」の時間帯が長く続きました。アルテタ監督は57分の3枚替えで中央の密度を上げようと試みましたが、クロス精度のムラと相手GKの好守に阻まれ、あと一歩が届きませんでした。

ファンの反応

試合後、SNSや現地掲示板では以下のような声が上がっています。
  • フォレストファン:「これぞシティ・グラウンドの魂だ! セルスは神、ムリージョは壁。この勝ち点1は残留への大きな一歩になる。」
  • アーセナルファン:「シティが負けた日に限ってこれか…。判定には納得がいかないが、それ以上に前半の決定機を決められないのが痛すぎる。」
  • 中立ファン:「スコアレスとは思えない熱量だった。ダイチ監督のチームを崩すのは、どのトップチームにとっても悪夢だろう。」

総評

アーセナルにとっては、首位固めをするための絶好のチャンスを逃した一戦となりました。リヴァプール戦に続く2試合連続のスコアレスドローは、盤石に見えた攻撃陣に影を落としています。しかし、負けなかったことで無敗記録を11に伸ばし、依然として首位をキープしている事実はポジティブに捉えるべきでしょう。
一方のノッティンガム・フォレストは、残留への強い執念を見せました。守護神セルスのパフォーマンスは今シーズンのリーグベストの一つに数えられるものであり、強豪相手に勝ち点をもぎ取った自信は、今後の戦いに大きな影響を与えるはずです。
次節、アーセナルはホームでの立て直しを誓い、フォレストは欧州戦(フリーガ・ヨーロッパ)への遠征を控えます。プレミアリーグの優勝争いと残留争い、その両方の激しさを凝縮したような90分間でした。
 

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