
■日経平均、ついに「6万円」の壁へ王手。週末の終値は5万9800円
2026年2月最終週、東京株式市場は歴史的な興奮に包まれました。日経平均株価は週後半にかけて上げ幅を拡大し、2月27日の取引時間中には一時5万9900円台に迫りました。2025年に5万円の壁を突破して以来、調整を挟みつつも「デフレ完全脱却」を確信した海外投資家のマネーが止まりません。
今回の急騰の背景には、2月に行われた衆議院選挙での与党大勝と、それに伴う「サナエノミクス(高市政権)」の継続性への安心感があります。特に積極的な財政出動とサイバーセキュリティ、防衛、先端半導体への投資促進が期待されています。PER(株価収益率)で見ても、かつての「万年割安株」だった日本株が、いまやグローバルスタンダードの評価を受け始めています。3月相場では、史上初の6万円到達がほぼ確実視されており、投資家の視線は「どこで利確するか」ではなく「どこまで伸びるか」にシフトしています。
■FRB、政策金利を3.75%で据え置き。パウエル後の「新体制」を意識
米連邦準備制度理事会(FRB)は先週、政策金利を3.50〜3.75%のレンジで据え置くことを決定しました。2025年後半に3回連続の利下げを行って以来、インフレ率が2%台前半で安定していることから、現在は「様子見」の段階に入っています。パウエル議長は会見で「労働市場は極めて堅調であり、急いで追加利下げを行う必要はない」と、市場の早期利下げ期待を適度に冷やしました。
注目すべきは、2026年5月に迫ったパウエル議長の退任です。市場ではすでに「ポスト・パウエル」の指名人事に注目が集まっており、トランプ政権(2025年発足)との距離感が焦点となっています。大統領が利下げを強く求める中、中央銀行の独立性を維持できるのか、それともよりハト派な人物が選ばれるのか。この不確実性が、長期金利の4%台後半への小幅な押し上げ要因となっています。
■生成AIは「エージェント型」へ。2026年問題と企業の勝ち筋
生成AIブームが始まって3年。2026年2月最終週のテック株を牽引したのは、単なるチャットボットではなく、自律的にタスクを完遂する「エージェンティックAI(Agentic AI)」関連銘柄でした。マイクロソフトやアルファベット、そしてエヌビディアは、AIが人間の指示を待たずに計画・実行するフェーズに入ったことを強調しています。
一方で、業界内で囁かれているのが「2026年問題」です。AI学習用の高品質なテキストデータが枯渇し始めたという懸念ですが、これに対して企業は、合成データの活用やロボティクスからの物理的データ収集(フィジカルAI)へと舵を切っています。この「データの壁」を技術力で突破できる企業とそうでない企業の二極化が進んでおり、半導体指数(SOX)は週を通じてボラティリティが高い展開となりましたが、最終的には実需に支えられプラス圏で週を終えました。
■米中「1年間の貿易休戦」の効果。中国経済に久々の明るい兆し
2025年11月に合意された米中間の「1年間の貿易休戦」を受け、2026年2月の中国経済指標には回復の兆しが見えてきました。先週発表された製造業PMIは50.5を記録し、政府による不動産市場の下支え策と輸出ドライブが、最悪期を脱したことを示唆しています。
トランプ政権による関税強化の脅威が一時的に棚上げされている隙に、中国は欧州やグローバルサウスとの連携を強化しています。上海株式市場は先週、ハイテク銘柄を中心に3%の上昇を見せました。しかし、個人消費の回復はいまだ鈍く、構造的な「人口減少」と「若年層の失業」という爆弾を抱えたままの回復であるため、市場は依然として慎重です。投資家は、休戦期限が切れる2026年末までに、中国がどれだけ内需主導の経済にシフトできるかを注視しています。
■ビットコイン、12万ドルの大台で安定。デジタル資産の「コモディティ化」
暗号資産市場では、ビットコインが2月最終週に一時12万5000ドルの年初来高値を更新しました。2025年に10万ドルの大台を突破して以来、もはやビットコインは「投機対象」から「主要なポートフォリオ資産(デジタル・ゴールド)」へと完全に昇格した感があります。
先週の価格上昇の背景には、米国の主要な年金基金がビットコイン現物ETFへの組み入れ比率を引き上げたとの報道があります。また、主要中央銀行がデジタル通貨(CBDC)の本格導入を急ぐ中、政府の管理を受けない分散型資産としての価値が再評価されました。ボラティリティは以前に比べれば低下しており、金(ゴールド)との相関性が高まっているのが2026年の特徴です。仮想通貨関連株も連れ高となっており、フィンテックセクター全体が活況を呈しています。
■IMFが2026年の世界成長率を3.3%に上方修正。リスクは「分断」
国際通貨基金(IMF)は先週、最新の世界経済見通し(WEO)を公表しました。2026年の世界全体の実質GDP成長率を3.3%とし、前回予測から0.2ポイント引き上げました。AIによる生産性向上と、米国のソフトランディング、そしてインドの爆発的な成長(8%超)が寄与しています。
一方で、IMFは「経済のブロック化」に強い警告を発しています。自由貿易が後退し、自国優先主義の政策が広がることで、サプライチェーンの効率が悪化し、長期的な潜在成長率を押し下げるリスクがあるとしています。また、先進国の公的債務が過去最高水準にあることも懸念材料です。株式市場はこの楽観的な修正を好意的に受け止めましたが、債券市場では「将来の増税やインフレ再燃」を懸念する声が消えていません。
■日本、実質賃金が24ヶ月連続プラス。内需株への資金シフト
2月最終週に発表された日本の労働統計調査によれば、実質賃金の伸び率が前年比でプラス2.5%を記録しました。これで実質賃金は24ヶ月連続のプラスとなり、長く続いた「賃金が上がらない日本」は完全に過去のものとなりました。2026年の春闘でも5%を超える賃上げが確実視されており、これが内需セクターへの強い追い風となっています。
これを受けて、これまで売られてきた小売・食品・サービスなどのセクターに、海外勢からの買いが入っています。企業の価格転嫁がスムーズに進み、利益率が改善していることが高く評価されています。日経平均が6万円を伺う原動力は、半導体だけでなく、こうした「強い内需」に裏打ちされている点が、2024年の相場とは決定的に異なる点です。日本経済は、マイルドなインフレと賃金上昇が循環する「黄金期」に入っています。
■インド、時価総額で世界3位を射程。ムンバイ市場の熱狂
2026年2月最終週、ムンバイ証券取引所の時価総額合計が、香港を大きく引き離し、日本に次ぐ世界4位の座を固めました。インドは「ポスト中国」の製造拠点としてだけでなく、巨大なデジタル消費市場としても世界最強の成長エンジンとなっています。先週発表された10〜12月期の成長率は8.2%と、驚異的な数字を維持しました。
特に金融やエネルギー、そして「AIアウトソーシング」を担うITサービス株が買われています。若年層の人口爆発が続き、中産階級が年間数千万人単位で増加していることが、ウォルマートやアップルといったグローバル企業の業績を支えています。投資家の間では「21世紀はインドの世紀」という言葉が定着しつつあり、新興国ファンドの資金の半分以上がインドに向けられるという、一極集中に近い状況が生まれています。
■欧州経済の苦闘。エネルギー転換の「痛み」が株価の重石に
米国や日本、インドが活況に沸く中、欧州市場(STOXX 600)は先週、横ばい圏での推移となりました。ドイツを中心に製造業の停滞が続いており、特にEV(電気自動車)シフトの減速と、エネルギーコストの高止まりが重くのしかかっています。フォルクスワーゲンやメルセデスといった自動車大手の株価は、中国メーカーとの激しい競争により苦戦を強いられています。
ECB(欧州中央銀行)は景気支援のために利下げを示唆していますが、ユーロ安による輸入インフレを懸念して動けないジレンマに陥っています。2026年の欧州は、環境規制と経済成長のバランスをどう取るかという、深刻な再編を迫られています。投資家の間では、欧州株から日本株や米国株への資産シフトが続いており、これが欧州市場の低迷に拍車をかけています。
■2月最終週の総括:2026年春、私たちは「新たな均衡」に立っている
2026年2月が幕を閉じました。この一週間を振り返ると、世界経済は「高金利・高成長・AI革命」という新たな三位一体の均衡に達したように見えます。かつては金利が上がれば株が下がると言われましたが、今の相場は「成長が金利コストを飲み込む」力強さを持っています。
日経平均の6万円到達、ビットコインの普及、AIの自律化――。2年前には夢物語だと思われていたことが、いまや日常の風景となりました。3月相場では、年度末に向けた企業の配当還元や、新NISAを通じた個人の積立資金がさらに流入することが予想されます。地政学的な不安や大統領選の影響など、リスク要因はもちろん存在しますが、世界経済のファンダメンタルズは極めて堅牢です。私たちは、数十年の一度の「大相場」の目撃者となっているのかもしれません。
#今週の世界経済ニュースヘッドライン
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■Kishioka-Design日誌(はてなブログ)
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