Kishioka-Designの日誌

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車の電気が12Vから48Vへ? EVが軽くなるしくみをやさしく解説

車の電気が12Vから48Vへ? EVが軽くなるしくみをやさしく解説

■車の中にもたくさんの電気が流れている

車はガソリンや電気で走る乗り物ですが、実は車の中にはたくさんの電気機器があります。ライト、ワイパー、エアコン、パワーウインドウ、カーナビ、スピーカー、カメラ、センサーなど、いろいろな部品が電気で動いています。
これまで多くの乗用車では、こうした機器を動かすために12Vの電気システムが使われてきました。12Vというのは、車の低電圧ネットワークの基本のようなものです。
しかし、最近の車、とくにEVでは、電気で動く部品がどんどん増えています。車そのものを動かすモーターだけでなく、安全装置や運転支援システム、たくさんのディスプレイやコンピューターも使われています。そのため、昔ながらの12Vだけでは効率が悪くなる場面が出てきました。

■48Vにすると何が変わるのか

そこで注目されているのが、48Vの電気システムです。48Vは12Vの4倍です。電圧を高くすると、同じ仕事をするために必要な電流を少なくできます。
少しだけ例を出します。ある機械を動かすために、同じ大きさの電力が必要だとします。12Vで動かす場合はたくさんの電流が必要になります。でも48Vで動かせば、必要な電流は少なくなります。
これは水道にたとえると分かりやすいです。低い圧力でたくさんの水を流すには、太いホースが必要です。でも圧力を高くすれば、同じ量の水をもっと細いホースで送れるようになります。
電気でも似たことが起こります。12Vでは太い電線が必要だった場所でも、48Vにすると流す電流を減らせるため、より細い電線を使いやすくなります。

■電線が細くなると車が軽くなる

車の中には、たくさんの電線が通っています。これをワイヤーハーネスと呼びます。ワイヤーハーネスは、人間の体でいえば血管や神経のようなものです。車のあちこちに電気や信号を届けています。
電線には銅が使われます。銅は電気をよく通しますが、重さがあります。車の中に太い電線がたくさん使われると、それだけ車は重くなります。
48Vにすると電流を少なくできるので、細い電線を使えるようになります。その結果、車全体を軽くできます。資料によっては、48V化によってワイヤーハーネスの重量を大きく減らせると説明されています。

■EVでは軽さがとても大事

EVでは、車の重さが航続距離に大きく関係します。航続距離とは、1回の充電でどれくらい走れるかということです。
車が重いと、動かすためにたくさんのエネルギーが必要になります。人間でも、軽い荷物を持って歩くより、重い荷物を持って歩くほうが疲れます。車も同じで、重い車を走らせるには多くのエネルギーが必要です。
そのため、EVでは10kgや15kgの軽量化でも意味があります。車全体から見ると小さな数字に見えるかもしれませんが、いろいろな部品で少しずつ軽くできれば、最終的には大きな差になります。

■テスラが48Vに取り組んだ理由

Teslaは、Cybertruckで48Vの電気システムを採用したことで注目されました。これは、EVをより効率よく作るための大きなチャレンジです。
48Vにすると、配線を軽くできるだけでなく、車の中の電気の流れを整理しやすくなります。最近の車は、ただ走るだけでなく、コンピューターがたくさん入った機械になっています。そのため、電気をどう配るか、どこで制御するかがとても大切です。
48V化は、未来の車を作るための土台のような技術だと言えます。

■すぐに全部の車が48Vになるわけではない

ただし、48Vにすればすぐにすべて解決するわけではありません。今の車の部品の多くは12Vで動くように作られています。そのため、急に全部を48Vに変えるのは簡単ではありません。
しばらくは、12Vの部品と48Vの部品が一緒に使われる形になると考えられます。大きな力が必要な部品は48Vで動かし、小さな部品や今までの部品は12Vで動かす。その間で電圧を変換する部品も必要になります。
つまり48V化は、ただ数字を変えるだけではなく、車の作り方そのものを変える技術なのです。

■まとめ:48Vは目立たないけれど重要な進化

48V系車載ネットワークは、見た目では分かりにくい技術です。車に乗っても、「これは48Vだからすごい」とすぐに感じることはあまりないかもしれません。
でも、電線を細くできる、車を軽くできる、電気を効率よく使える、将来の高度な電子機器に対応しやすくなるという点で、とても重要です。
EVの進化は、バッテリーやモーターだけで決まるわけではありません。車の中を流れる電気の仕組みも、これからのEVを支える大切な技術です。12Vから48Vへの変化は、未来の車をより軽く、より賢く、より効率的にするための一歩なのです。
 
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