Kishioka-Designの日誌

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KENWOOD創業80周年モデル、GLASS Core Proは何がすごいのか。

KENWOOD創業80周年モデル、GLASS Core Proは何がすごいのか。

■ガラス振動板という新しい挑戦

KENWOODから登場した「GLASS Core Pro」は、完全ワイヤレスイヤホンとして業界初となるガラス振動板を採用した注目モデルです。ケンウッド創業80周年を記念するモデルとして位置づけられており、単なる新製品というよりも、KENWOODが長年大切にしてきた“原音再生”の思想を、現代の完全ワイヤレスイヤホンで表現しようとした一台と言えます。
最大の特徴は、やはりガラス振動板です。一般的なイヤホンでは樹脂や金属系の素材が使われることが多い中、ガラスという硬質で透明感のある素材を振動板に採用することで、不要な振動を抑え、低域から高域までの情報を余さず再現することを目指しています。音の立ち上がりが速く、キレやアタック感のあるサウンドを狙っている点も、このモデルの大きな魅力です。

■ProモデルはMEMSドライバーとの2way構成

「GLASS Core Pro」は、ガラス振動板に加えて、高域再現に優れたMEMSドライバーを組み合わせた2way構成を採用しています。さらに、それぞれの帯域を独立したアンプで制御するバイアンプ方式により、歪みを抑えながら解像度の高いサウンドを実現する設計です。
この構成から考えると、GLASS Core Proは単に低音を強く鳴らすタイプのイヤホンではなく、音の細部や空間の広がり、楽器のニュアンスを丁寧に聴かせる方向のモデルだと感じます。ボーカルの息づかい、ギターやピアノの余韻、シンバルの細かな響きなど、音楽の中にある微細な表情を楽しみたい人に向いたイヤホンです。

■ノイズキャンセリングも本格仕様

GLASS Core Proは、世界最高クラスをうたうノイズキャンセリング性能も搭載しています。高性能IC、マイク、独自のパラメーター設計を組み合わせることで、電車やバス、街中、カフェなど騒音の多い場所でも音楽に集中しやすい仕様になっています。
周囲の騒音状況に合わせてノイズキャンセリングの強度を自動で最適化するアダプティブモードや、風の強い日に役立つウインドカット機能も用意されています。通勤や移動中に使うイヤホンとしても、かなり実用性を意識したモデルです。

■リキッドシリコンイヤーピースで装着感にも配慮

高音質なイヤホンでも、長時間つけて疲れるようでは日常使いしにくくなります。その点でGLASS Core Proは、新開発のリキッドシリコンイヤーピースを採用している点も見逃せません。
リキッドシリコンは一般的な固体シリコンより柔軟性に優れており、耳への圧迫感を抑えながら密閉度を高める狙いがあります。密閉度が高まれば、音漏れや音抜けを抑えやすくなり、ノイズキャンセリングの効果も引き出しやすくなります。傘型かつ楕円形状のイヤーピースにより、遮音性と安定した装着感を両立している点は、音質だけでなく快適性を重視する人にも魅力的です。

■LDAC、K2テクノロジー、空間オーディオにも対応

GLASS Core Proは、BluetoothコーデックとしてSBC、AACに加えてLDACにも対応しています。LDAC対応のスマートフォンやプレーヤーと組み合わせれば、ワイヤレスでも高音質再生を楽しみやすくなります。
さらに、KENWOOD独自の高音質化技術「K2テクノロジー」も搭載されています。CD音源やストリーミングなど、ハイレゾではない音源でもハイレゾ相当まで拡張し、原音に近づけることを目指す技術です。加えて、独自の立体音響再現技術「EXOFIELD」の一部技術を活用した空間オーディオにも対応しており、音場の広がりを楽しめる仕様になっています。

■通話、接続、バッテリーもハイエンド仕様

音楽再生だけでなく、日常的な使いやすさも充実しています。AI通話ノイズリダクションにより、オンライン会議や通話時にもクリアな声を届けやすくなっています。また、2台の機器に接続できるマルチポイントにも対応しているため、スマートフォンとパソコンを切り替えながら使う人にも便利です。
バッテリー性能も優秀で、ノイズキャンセリングOFF時はイヤホン単体で最大14.5時間、充電ケース込みで最大49時間の再生が可能です。ノイズキャンセリングON時でも合計最大40.5時間とされており、長時間の外出や旅行でも安心感があります。ワイヤレス充電とクイック充電にも対応しているため、使い勝手の面でも抜かりはありません。

■GLASS Coreとの違い

同時に登場した「GLASS Core」は、GLASS Core Proと同じくガラス振動板を採用しながら、より手に取りやすい価格帯にしたモデルです。Proがガラス振動板+MEMSドライバーの2way構成であるのに対し、GLASS Coreは口径10mmドライバーのシングル構成です。
価格は公式オンラインストアでGLASS Core Proが49,940円、GLASS Coreが27,830円。音質やノイズキャンセリング性能、空間表現まで含めてKENWOODの最新技術をしっかり味わいたいならPro、ガラス振動板の透明感あるサウンドをより手頃に楽しみたいならCoreという選び方になりそうです。

■どんな人に向いているか

GLASS Core Proは、ワイヤレスイヤホンでも音質を妥協したくない人に向いたモデルです。特に、解像度の高さ、空間表現、ボーカルや楽器の細かなニュアンスを重視する人には魅力的な選択肢になるでしょう。
一方で、価格は約5万円と完全ワイヤレスイヤホンとしては高級機の部類に入ります。そのため、単に移動中に気軽に音楽を聴きたいだけなら、ややオーバースペックに感じるかもしれません。しかし、KENWOODの“原音再生”という思想や、ガラス振動板という新しいアプローチに惹かれる人にとっては、所有する楽しさも含めて特別感のあるイヤホンです。

■まとめ――KENWOODらしさを現代の完全ワイヤレスに詰め込んだ一台

KENWOOD GLASS Core Proは、ガラス振動板、MEMSドライバー、バイアンプ構成、LDAC、K2テクノロジー、空間オーディオ、強力なノイズキャンセリングを備えた、まさに記念モデルにふさわしい完全ワイヤレスイヤホンです。
最近のイヤホン市場では、ノイズキャンセリングや通話性能、アプリ連携などの機能競争が進んでいますが、GLASS Core Proはそこに「素材から音を見直す」というKENWOODらしいこだわりを持ち込んでいます。ガラスの振動板が生み出す透明感とキレのある音がどこまで“原音再生”に近づくのか。音楽をじっくり聴きたい人にとって、非常に気になる存在になりそうです。
 
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