Kishioka-Designの日誌

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オーディオテクニカ ATH-CKS50TW2は“ケースから解放された重低音イヤホン”だ

オーディオテクニカ ATH-CKS50TW2は“ケースから解放された重低音イヤホン”だ

■ケースを持ち歩かないという新発想

完全ワイヤレスの当たり前を少し変えるイヤホン

オーディオテクニカの「ATH-CKS50TW2」は、同社の重低音シリーズ「SOLID BASS」に属する完全ワイヤレスイヤホンです。最大の特徴は、ただ低音が強いだけではなく、日常の使い方そのものを変えようとしている点にあります。
一般的な完全ワイヤレスイヤホンは、使い終わったら充電ケースへ戻すのが基本です。しかしATH-CKS50TW2は、イヤホン同士をマグネットでくっつけることで電源をOFFにできる「マグネティックスイッチ」を搭載しています。イヤホンを左右に離すと電源が入り、くっつけると電源が切れる。この仕組みによって、短時間の外出ならケースを持たずにイヤホンだけで使うというスタイルが現実的になります。

■25時間再生が支える安心感

イヤホン単体で長く使えるからケースレス運用が活きる

マグネティックスイッチが便利に感じられる理由は、バッテリー性能の高さにもあります。ATH-CKS50TW2は、ノイズキャンセリングOFF時でイヤホン単体最大約25時間の音楽再生に対応しています。ノイズキャンセリングON時でもイヤホン単体で最大約15時間、充電ケース併用時は最大約40時間、OFF時なら最大約65時間使える仕様です。
つまり、通勤・通学、外出、作業、動画視聴をまとめてこなしても、イヤホン単体だけでかなり長く使える設計になっています。さらに、約5分の充電で約90分使える急速充電にも対応しているため、充電を忘れた朝でも短時間である程度リカバリーできるのは大きな魅力です。充電ケースはUSB Type-CだけでなくQiワイヤレス充電にも対応しており、日常的な扱いやすさもしっかり考えられています。

■SOLID BASSらしい力強い低音

φ9mmドライバーで音楽の熱量を前に出す

ATH-CKS50TW2の音づくりで中心になるのは、φ9mmのSOLID BASS HD TWSドライバーです。重低音を重視したモデルらしく、ベースラインやキックの存在感、ビートの厚みをしっかり感じたい人に向いたイヤホンです。
低音重視のイヤホンは、音がこもったり、ボーカルが埋もれたりする印象を持たれることもありますが、本機は装着感や密閉性にも力を入れることで、低音を逃がさずに届ける設計になっています。音楽の細部を冷静に分析するというより、楽曲の勢いやノリを楽しみたい人に合う製品と言えるでしょう。

■ノイズキャンセリングで没入感を高める

重低音を邪魔する環境音を抑える

ATH-CKS50TW2は、ハイブリッドデジタルノイズキャンセリングを搭載しています。左右のイヤホンにそれぞれ内側・外側のマイクを配置し、周囲のノイズを検知して打ち消す仕組みです。
重低音イヤホンにおいて、ノイズキャンセリングは単なる便利機能ではありません。電車内や街中の騒音が減ることで、低音の輪郭や音楽の迫力を感じやすくなります。つまり、静けさを作るための機能であると同時に、低音の魅力を引き出すための機能でもあります。

■ヒアスルーとトークスルーの使い分け

音楽に浸るだけでなく、周囲にも対応できる

外音取り込み機能も搭載されています。ヒアスルー機能を使えば、音楽を聴きながら周囲の音も自然に取り込めます。散歩中、家事中、駅のホームなど、完全に外の音を遮断したくない場面で役立ちます。
さらに、トークスルー機能も用意されています。コンビニのレジ、駅のアナウンス、ちょっとした会話など、とっさに周囲の声を聞きたいときに便利です。ノイズキャンセリング、ヒアスルー、トークスルーを切り替えながら使えるため、音楽に集中する時間と現実の音を確認する時間を柔軟に行き来できます。

■通話・会議にも使いやすい仕様

ビームフォーミングとノイズリダクションで声を届ける

ATH-CKS50TW2は音楽用イヤホンでありながら、通話面も強化されています。ノイズリダクション機能により、周囲の余計な音を抑えながら声を届ける設計です。また、ビームフォーミングマイク技術によって話者の声を拾いやすくしており、通話やオンライン会議にも使いやすい仕様になっています。
ノイズキャンセリングOFF時で最大約10時間の連続通話が可能なので、短い通話だけでなく、長めのオンラインミーティングにも対応しやすいのは実用的です。音楽、動画、通話、会議を1台で済ませたい人にとっては、日常使いの幅が広いイヤホンです。

■IP55相当で日常使いに強い

汗や雨、ほこりに配慮したタフな設計

イヤホン本体はIP55相当の防水・防じん性能を備えています。スポーツ中の汗、急な雨、屋外でのほこりなどに配慮されているため、通勤・通学だけでなく、ウォーキングや軽い運動にも使いやすいモデルです。
使い終わったあとに水で洗い流せる点も、日常的にイヤホンを清潔に保ちたい人にはうれしいポイントです。ただし、完全防水ではなく、お風呂のような高温多湿の場所で使う製品ではありません。この点は誤解せず、あくまで日常の汗や雨に強いイヤホンとして考えるのが良さそうです。

■アプリ連携で使い勝手を細かく調整

音質、操作、接続を自分好みにカスタマイズ

専用アプリ「Connect」を使うことで、ATH-CKS50TW2はさらに細かく調整できます。イコライザーで音質を自分好みに変えたり、ボタン操作をカスタマイズしたり、音量ステップ数を変更したりできます。
また、2台のBluetooth機器に同時接続できるマルチポイントにも対応しています。スマートフォンとPC、スマートフォンとタブレットなどを同時につなげられるため、動画を見ている途中に電話が来てもスムーズに対応できます。仕事用とプライベート用を行き来する人には、かなり実用的な機能です。

■LE Audio対応で将来性もある

LC3コーデック対応機器なら低遅延・高効率な接続も可能

ATH-CKS50TW2は、ファームウェアアップデートによりLE Audioにも対応しています。対応機器と接続すれば、LC3コーデックによる低遅延かつ効率の良いオーディオ再生が可能になります。
もちろん、LE Audioを使うにはスマートフォン側や再生機器側の対応も必要です。また、LE Audio使用時には一部機能に制限が出る場合もあります。それでも、今後対応機器が増えていくことを考えると、長く使ううえで心強いポイントです。

■気になる点もある

サイズ感と装着感は購入前に確認したい

ATH-CKS50TW2は、重低音、長時間再生、ノイズキャンセリング、マグネティックスイッチなど、多機能で魅力の多いイヤホンです。一方で、イヤホン本体は約7.2gずつあり、完全ワイヤレスイヤホンとしては軽量最優先のモデルではありません。
また、低音をしっかり届けるためには密閉感が重要になるため、耳の形との相性も大切です。イヤーピースはXS、S、M、Lが付属しますが、長時間装着する人や運動中に使いたい人は、装着感をしっかり確認したいところです。

■まとめ

重低音と実用性を両立した“毎日使える低音イヤホン”

ATH-CKS50TW2は、低音重視の完全ワイヤレスイヤホンでありながら、ただ音の迫力だけを追求したモデルではありません。マグネティックスイッチによるケースレス運用、最大25時間のイヤホン単体再生、ノイズキャンセリング、ヒアスルー、通話性能、防水・防じん、マルチポイント、アプリ連携まで、日常で使いやすい機能が幅広く揃っています。
特に、重低音の迫力を楽しみたい人、バッテリー持ちを重視する人、ケースを毎回持ち歩くのが面倒に感じている人には、かなり相性の良いイヤホンです。音楽を分析的に聴くというより、通勤中や作業中、外出先で気持ちよく音楽に浸りたい。そんな人にとって、ATH-CKS50TW2は“使い勝手まで進化したSOLID BASS”と呼べる一台です。

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